東急田園都市線「宮前平」駅徒歩3分、エリアの象徴となる全154邸の大規模レジデンス、ザ・パークハウス 宮前平二丁目(以降では本物件と記載)。「駅近×大規模×住居専用地域×南傾斜」という稀有な立地にくわえ、人気の通学区が近接し、湯けむりの庄が隣接という魅力のプラス要素をあわせもつ話題の新築マンションです。前回記事の続編として、宮前平のエリアについてより深く掘り下げていきたい思います。
物件ポジションや立地、第1期価格については、【ポジション・立地・第1期予定価格】で紹介しています。まだお読みでない方は合わせてチェックしてみてください。
- 通勤時の混雑状況はどんな感じだろう...
- 各駅停車駅って不便かな?
- 宮前平ってどんな街なの?
- 中古マンション相場を知りたいな
本記事ではこのような疑問や悩みについてレポートしていきます。グーグル先生では教えてくれない宮前平のエリア攻略。アクセス調査、周辺環境、中古相場の3本立てでお届けします。
アクセス調査では朝の通勤時間帯の電車にのり実際に体感したので、混み具合の実況レポートを公開します。また、宮前平2丁目をメインに、実際にこの地に住んだつもりになって周辺環境をリサーチしました。エリアをよく知らない方や、現地調査はまだこれからという方も、本レポートを読めばリアルな一次情報としてキャッチアップできます(きっとできるはず)。ぜひエリアガイドとしてご活用ください。
地元の方をはじめ、エリアをよくご存知の方には、言わずもがなの内容かもしれませんが、独自の視点でレポートしていきますので、お付き合いいただけますと幸いです。
長文レポートになっていますが、下の目次から興味あるか所を選んでお読みいただけます。
物件概要
物件名 | ザ・パークハウス 宮前平二丁目 |
所在地 | 神奈川県川崎市 宮前区宮前平2丁目13番1(地番) |
交通 | 東急田園都市線「宮前平」駅 徒歩3分 ※北口 |
総戸数 | 154戸 |
構造/規模 | 鉄筋コンクリート造地上7階建 |
駐車場 | 71台〔機械式69台、平置1台、身障者用平置1台(優先権付住戸対象10台含む)〕 |
間取り | 1LDK~3LDK |
専有面積 | 59.50㎡~94.19㎡ |
完成予定日 | 2025年11月中旬(予定) |
引渡可能年月 | 2026年1月中旬(予定) |
敷地面積 | 6,385.32㎡ |
分譲後の敷地の権利形態 | 専有面積割合による所有権の共有 |
管理形態 | 管理組合設立後、三菱地所コミュニティ株式会社に管理委託 |
用途地域 | 用途地域:第一種中高層住居専用地域/高度地区:第二種高度地区/防火地域:準防火地域 |
売主 | 三菱地所レジデンス株式会社 |
施工会社 | 木内建設株式会社東京本店 |
田園都市線 アクセス調査
渋谷や大手町など都心方面へダイレクトに繋がる田園都市線。軽快なアクセスで人気の路線ですが、混雑が気になる方や、宮前平が各駅停車駅という点をネックに感じている方もいるのではないでしょうか?通勤時間帯の混み具合や、準急・急行との所要時間の比較を検証したので、各駅停車駅のアクセス事情についてレポートしていきます。
通勤時の駅の様子
国土交通省が発表した2023年度の混雑率調査によると、田園都市線の混雑率は130%(池尻大橋→渋谷)でした。通勤時の最大の敵ともいえる車内混雑をネックに感じられる方は少ないと思います。
田園都市線は通勤時間帯の混雑でも有名ですが、リアルな混み具合がいまいちわかりません。そこで、実際に平日朝の混み具合をリサーチしてみました。各駅停車となる宮前平駅と、急行・準急がとまる鷺沼駅の様子を比べながらレポートしていきます。中広域の検討などで田園都市線をご利用ない方は、通勤時のイメージとして参考にしていただければと思います。
宮前平駅
まずは宮前平駅の上り方面の状況です。
写真は7:37発の列車がホームに入ってきた時の様子です。停車位置によって変わりますが、1か所のホームドア前には5、6人ほどが並んでおり、ホーム上の混雑は多くありません。到着時は既にシートは埋まっており、座れる状態ではありませんが、ドア付近はスペースにまだ余裕がある状態です。
8:16発の列車入線時の様子です。ホームドア前には10人前後と並ぶ人がやや増えました。座れはしませんが、体がぶつかりあったり、圧迫感のある混み具合ではありません。
鷺沼駅
鷺沼駅は急行停車駅となり、準急・各駅すべての列車が停車します。平日朝の6時から8時台は2、3分に1本運行するアクセス利便が高い駅です。通勤時間メインとなる7:22発から8:28発の時間帯は、準急と各駅のみの運行となっています。
下の写真は7:20発上りの急行が入線した時の様子です。ホームでの乗車待ちは5、6人ほどと多くはありませんが、到着時の車内は既に混雑しています。ドア付近には人が多く、体の向きを変えるのが困難な混み具合です。
7:25発の準急電車の様子です。急行がなくなった後の1本目となる準急列車となります。ホームの混雑状況は大きく変わりませんが、到着時の車内は混雑具合が増しています。隣の人と肩がぶつかる圧迫感があり、ドア付近ではなんとか乗車できる窮屈な状態です。
8:00発の準急電車も上と同じぐらいの混雑状況でした。各駅と準急が交互に運行するため、ホームでの混雑はありませんが、準急到着時の混み具合によっては1本見送るような場面もあるかもしれません。
車内の混雑状況
続いて車内の混雑状況もチェックしていきましょう。実際に平日朝の通勤時間帯の電車にのり検証してみました。宮前平から渋谷までの区間において、各駅ごとの混雑状況をレポートをしていきます。
・調査日:2024年9月某日(平日)
・乗車列車:7:50発 上り方面 押上行き/10両編成
・乗車区間:宮前平から渋谷
・乗車位置:7号車2番ドアより乗車
乗車位置は上り方面ホームのエスカレーターと階段の間くらいになります。
入線時のホームの様子です。乗車位置によって異なりますが、各ホームドアの前には7、8人が並んでいます。
列車は10両編成となり、7号車(先頭車両から7車両目)の2番ドアから乗車しました。
7号車の車内レイアウトです。通路をはさんで向き合う7人がけのシートが3組あり、車両の前後は優先席とフリースペースとなっています。車両によって若干レイアウトの違いはあるかもしれませんが、多くは下の配置になるかと思います。
以降では宮前平より乗車して、渋谷で下車するまでの体感レポートを紹介していきます。
宮前平 7:50発
7号車2番ドアより乗車する。シートは全て埋まっていて座れない。
車両なかほどのシート前にて、つり革につかまって立つ。隣は1人分の空きあり。
シート前には5人ほどが立っている(両シート前あわせ10人ほど)。
片側ドアの前に5人ほどが立ち、逆側ドアと合わせ10人前後がドア付近に立っている。
体がふれない程度のスペースがあり、スマホは余裕で触れる混み具合。
下の図は車内の混雑状況を見える化したものです。以降では私が目視できた範囲の2番ドアから3番ドアまでの状況をレポートしていきます。車内の人を黄色の丸で表現していますが、おおよその数となるのでイメージとしてご覧ください。水色は私の乗車位置になります。
宮崎台 7:51着→7:51発
前のドア(※1)から降車はなく、7人ほどが乗車。
前のシート(※2)はすべて埋まる。向かい側のシート前も同様に埋まっている。
左右ドアの中央部まで人が乗りこみ混雑してくる。体の向きを変らるほどのスペースあり。
※1 「前のドア」とは、停車時に開く2番ドアを指しています。
※2 「前のシート」とは向かい合うシートのうち、私の前にある片方のシートを指しています。
以降でも同様の表現がありますのでご留意ください。
梶ヶ谷 7:54着→7:56発
前のドアから降車はなく、3人乗車。
前のシートは変わらず埋まっており、前後のシート間の通路に4人ほど立つ。
ドア付近は埋まり、左右のドアからドアまで15人ほどが立つ。
立ちながらでもスマホや本は読める混み具合。
準急列車の通過を待ってから発車する。
溝の口 7:58着→7:59発
開くドアが変わり進行方向の右側ドアが開く。20人弱が一気に降りて、10人ほどが乗車。
前のシートからは2人降りる。運が良ければ座れるチャンスあり。
人の入れ替わりはあるが、座席は全て埋まり、通路に2人立つ。
左右のドアからドアまで10人ほどと減り、梶ヶ谷発車時と比べて少し空いた状態。
高津駅 8:00着→8:00発
前のシートから1人が降車して、7人ほどが乗車。
ドア付近は埋まり、左右のドアからドアまで15人ほどが立つ。
立った状態でスマホや本は見れるほどの混雑具合。
二子新地 8:02着→8:02発
前のドアより1人が降車し、4人ほど乗車。
ドア付近の人が車両なか側へ詰めるように入り、通路は5人ほどに増える。
左右のドアからドアまで15人ほどが立っている状況。
二子玉川 8:03着→8:04発
3人降車して5人ほど乗車。
シート前は変わらず埋まっており、通路は8人前後とさらに増える。
左右のドアからドアまで15人ほどが立っている。
車両なかほどもだいぶ混雑しはじめるがスマホはさわれる状態。
用賀 8:07着→8:07発
前のドアより10人ほど降車し、15人ほど乗車する。
通路に人が増え、10人前後がつり革や手摺りにつかまりながら立つ。
左右のドアからドアまで15人ほど立つ状況。
周囲の圧迫感が徐々にではじめる。
桜新町 8:09着→8:10発
前のドアより3人降車し、7人ほど乗車。前駅発車時より車内は微増する。
ドア付近はだいぶ混んできたが、通路内の混雑状況は変わらずスマホを触れる状態。
駒沢大学 8:13着→8:13発
前のドアより1人下車し、5人ほど乗車する。
シート前は変わらず埋まっており、通路にも10人ほどが立つ。
左右のドアからドアまで20人ほど立ち、かなり圧迫感がある状態。
ドア付近は混んでいるが、シート前や通路に立つ人はスマホを触れる。
三軒茶屋 8:15着→8:16発
前のドアより3人降車し、7人ほどが乗車。
駅員が外から押し込むほどではないが、背中を車内に向けながら乗車するほどの混み具合。
左右のドアからドアまで20人以上が立つ。身動きとりにくく、スマホを触るのは難しそう。
すし詰め状態の一歩手前といった感じ。
池尻大橋 8:18着→8:18発
降車なしで、前のドアより4人が乗車。
シート前の状況は変わらないが、通路側へ人が押し寄せてくる。
左右のドアからドアまで25人前後となり、すし詰め状態。
圧迫感ありながらも、シート前や通路に立つ人はスマホを触れる。
宮前平からの渋谷間で最も激しい混雑率。
渋谷 8:21着
前のシートから3人降車。続けて乗車する場合は運がよければ座れる。
ドッと人が降りるため数えきれないが、車内の半分くらいが降りるイメージ。
乗車する人も多いが、混雑状況は池尻大橋発車時よりやや少ない印象。
いかがでしたでしょうか。通勤メインの時間帯は宮前平から座るのは難しそうです。しかし、車両なかほどに立てればスマホなどは触れて、身動き取れないほどの状態は回避できます。運がよければ座れるチャンスもありそうです(溝の口での降車時がねらい目か)。溝の口以降は続々と人が増えてくるので、その前に車両なかほどに入ることをおすすめします。
所要時間の比較
ここからは急行・準急・各駅それぞれにおける、渋谷駅までの所要時間を確認してみましょう。混雑状況と同様に、鷺沼駅との比較をしてみます。
朝の通勤時間帯
下の図は平日上り方面の朝の通勤時間帯における渋谷までの所要時間になります。
鷺沼から急行利用で24分、宮前平から各駅で31分とその差は7分ほどです。なお平日朝の7:52〜8:54渋谷着の列車(宮前平発7:24〜8:21)は、各駅停車と準急のみとなり急行は走りません。鷺沼からの準急利用と、宮前平からの各駅利用で比べると、所要時間の差は約4分と大きな差はありません。準急の追い越し待ち時間をストレスに感じる方もいるかもしれませんが、5分以内の所要時間差であれば、許容できる方も多いのではないでしょうか。
宮前平駅の上り方面、平日朝の時刻表です。メインの通勤時間帯となる7:30から8:30は13本あり、4、5分に1本の頻度で運行しています。
同時間帯での鷺沼駅の上り列車は、準急だけでも同じくらいの本数がありアクセス利便ではとても敵いませんが(各駅を含めると約2倍の本数)、不便に感じる運行本数ではないと思います。
日中時
日中時の急行と各駅による所要時間差には10分以上の開きがありますが、二子玉川で急行に乗り換えれば、各駅での直通より5分ほど短縮できます。通勤時間帯のような混雑はありませんので、負担も少なく時短できるでしょう。
急行・準急・各駅とすべての列車を利用できる鷺沼と比べれば、アクセス利便性の差は明白です。しかし、所要時間や運行本数を許容できれば、宮前平は大きなネックにならないのではないでしょうか。
あざみ野よりさらに下る各駅停車駅となると話は変わってきますが、宮前平は渋谷方面よりの各駅停車駅として許容しやすい気もします。乗車時にすでに混んでいる急行や準急とくらべて、宮前平からの乗車は混雑が少ないので、痛勤回避のポジティブ要素になるかもしれませんね。
周辺環境
周辺の街並み
ここからは周辺の街並みについて紹介していきます。エリアをご存知ない方や、現地調査はまだこれからとういう方も、実際にいったつもりでご覧いただけるよう複数ポイントの写真を掲載しています。街の様子や位置関係など、周辺環境を把握できると思いますので、エリアガイドとしてご覧ください。
下のマップには撮影位置を落とし込んでいます。以降で紹介する写真に番号を振っているので、マップと照らし合わせながら確認するとイメージが湧きやすいと思います。適宜、下のマップへ移動するアンカーリンクを設置しているのでご活用ください。
※スマホでの閲覧は文字等が小さいので画像を拡大してご覧ください
宮前平駅 北口の様子です。繁華街はないので雑多な感じはなく、落ち着いた雰囲気です。南口と異なり車の交通量も多くありません。駅前のバス停からは区役所方面や虎の門病院 分院、聖マリアンナ医科大学方面などへ運行しています。駅前商業は多くありませんが、東急ストアや成城石井、トモズなどがあるので、ふだんの買い物に不便はしないと思います。
田園都市線は踏切がないので、線路を越える移動がスムーズです。高架を下をとおれば、商業エリアとなる駅の南側にも軽快にアクセスできます。駅北口周辺では買い物施設をはじめ、飲食店も少なく居酒屋が1件も見当たりませんでした。外食派にはもの足りなさを感じるかもしれませんが、子育て世帯にとってはむしろ好都合かもしれませんね。駅北側は住環境や治安の良さなどを重視される方にフィットするエリアではないでしょうか。
八幡坂のふもと付近です。この坂は旧大山街道の一部で、坂の下に八幡様があることから名付けられました。緑の並木道が自然豊かで良いですね。
線路に沿って坂道を上ります。左手に見えるのが宮前平駅のホームです。駅周辺とくらべて標高が上がり、高台であることが実感できます。
線路沿いの道は広く、線路は道路より低いところに通っているので、空が広く感じられて開放的です。まっすぐ進むと宮崎台方面です。オーケーを利用する際はこの道を多く使いそうです。近くには宮前平第2公園があるので、散歩がてら買い物コースにするのもアリだと思います。
八幡坂の中腹あたりです。急坂ですが並木道が続いて気持ちの良い道ですね。右手に見えるのがエリアで最も新しいマンション、ブリリア宮前平ヒルサイドになります(2024年9月時点)。
富士見坂のふもとから南方面へ向けたカットです。駅の南北をつなぐ道となり、尻手黒川道路に繋がるため、車の交通量がやや多いエリアです。2022年にオープンしたマツモトキヨシはまだ新しく、医薬品のほかに日用品や食品の取りあつかいもあります。なぜか北口にはドラッグストアが多いですね(トモズ・灰吹屋・マツモトキヨシ)。
ザ・田園都市の街並みを思わせる並木道です。富士見坂は勾配がきついですが、雰囲気がとても良いですね。気分によって駅徒歩ルートを変えてみるのも面白そうです。
さらに坂道をのぼると小学区となる富士見台小学校があります。正門までの道は信号つきの横断歩道や、歩車分離されるなど、しっかりと安全面の配慮がされています。学区についてはのちほど詳しく紹介しますが、人気学区として有名な小学校です。
宮前区役所前の交差点です。富士見台小を超えたあたりから下り坂となり、梶ヶ谷菅生線にぶつかります。アップダウンある富士見坂と梶ヶ谷菅生線の内側に位置する宮前平2丁目は、水害などによる災害リスクの低い丘上立地だとわかります。富士見坂と梶ヶ谷菅生線を越えるとアドレスは変わり、街並みもかわってきます。
梶ヶ谷菅生線を東に進むと宮崎台方面へつながります。車の交通量は多く、日常生活ではこの道を越えることは少ないと思います。道路沿いには東急ストア宮前平店(約370m/徒歩5分)がはいる宮前平ショッピングパークや、いなげや川崎土橋店といった大型店舗があります。徒歩や自転車でも行ける距離ですが、アップダウンある道のりなので、車があるとより便利に感じられるでしょう。
宮前区がほこる超人気学区のマンモス校、宮前平中学校です。校舎は住宅地によりそう形で建ち、落ち着きある教育環境です。もう少し先で詳しくレポートします。
本物件の東面接道の坂上となり、ヒルトップに位置します(標高は富士見台小学校や宮前警察署付近の方が高い)。高台らしい閑静で落ち着きある立地ですね。整備された歩道は街路樹の緑が豊かで、散歩するだけでも気持ちのよい通りだと思います。
歩道の街路樹と公園の緑がシームレスにつながり、自然のめぐみに癒されますね。宮前平公園と富士見台小学校は隣接しており、子どもが伸び伸びと活動できる豊かな自然環境であるエリアだと思います。
宮前平公園は広々しており、活発に遊ぶ子どもたちの姿が見られました。驚いたのは子どもとのすれ違い際に「こんにちわー!」と声をかけられたことです。小学校低学年くらいの男の子だったのですが、屈託のない笑顔で元気に挨拶をしてくれたのです。子どものしつけや、教育水準の高さを感じずにはいられない出来事でした。これぞ人気学区たるゆえんなのか。宮前平、おそるべしです。
本物件の東側には戸建て住宅街が広がります。道はきれいにされており、目を惹くような素敵な邸宅があったり、周辺の環境にも安心できます。
「閑静」というワードがよく合う、落ち着きのある住宅地です。
このような戸建てエリアに寄り添う本物件は、ゆったりと落ち着きのある暮らしを送れる、とても穏やかな住環境だと思います。
こちらは湯けむりの庄の裏手にあたる道です。小学校への通学ではこの道を使うことになるでしょう。本物件は丘の中腹にあたるため、坂道に囲まれています。坂が生活の一部になる点は留意する必要があるかと思います。
坂道や日々の仕事で疲れた身体は湯けむりの庄で癒しましょう。天然温泉を気軽に満喫できるポジションは、とても大きな付加価値ですね!家族で楽しむもよし、友人やゲストをおもてなしするもよし、自分へのご褒美として満喫するもよし、まさにプレミアムな立地です。
商業カラーが強い駅南口の様子です。 とはいえ、商業施設はそこまで多くありません。
駅前には交通量の多い尻手黒川道路がとおります。、北口とは雰囲気が大きく異なります。通り沿いにはロードサイド型の店舗が点在するので、少し足をのばせば商業利便の幅が広がるでしょう。
大きな道路や高架と雑多な感じはありますが、駅前で便利な医療モールがあります。尻手黒川道路を車で5分ほど西へ進むと、東名川崎ICがあるので、高速道路の利用がとても便利です。
生活施設
商業
駅からの動線上には大型店舗のスーパーがなく、商業が充実しているとは言えません。多彩な飲食店などを重視される方にとっては、もの足りなさを感じるでしょう。また、大型複合施設の利便性や、賑やかさなどを求る方には合ってこないかもしれません。
しかし、生活圏内には買い物施設が点在します。南口方面へのアクセスも容易ですし、足をのばせば大型店舗のスーパーもあります。坂をともなうアプローチさえ許容できればグッと選択肢が増え、生活の幅が広がるエリアではないでしょうか。
・ファミリーマート 宮前平駅前店(徒歩2分/約120m)
・成城石井 宮前平店(徒歩3分/約200m)
・トモズ 宮前平店(徒歩3分/約200m)
・ドラッグストアマツモトキヨシ 宮前平駅前店(徒歩3分/約210m)
・東急ストア フードステーション 宮前平駅前店(徒歩3分/約220m)
・生活クラブ生協宮前平デポー(徒歩4分/約320m)
・いなげや川崎宮前平駅前店(徒歩5分/約340m)
・オーケー 宮崎台店(徒歩8分/約640m)
・東急ストア 宮前平店(徒歩9分/約720m)
駅南口のいなげや川崎宮前平駅前店は店内がひろく、価格もお安めなので、高めのスーパーと使い分けて利用ができます。
住宅街のなかにはお洒落でかわいらしくもある、食堂やコーヒーショップがあります。カジュアルな雰囲気なので、気軽に利用できそうですね。
・ひなた食堂【食堂】(徒歩5分/約330m)
・nagomi【コーヒー焙煎工房】(徒歩5分/約340m)
・とんかつ しお田【とんかつ】(徒歩5分/約360m)
孤独のグルメでも登場したとんかつ しお田さん。人気店につき入るのが困難ですが、念願かなって行ってまいりました。注文したのはロースカツ御前。外はサクサク、なかはもっちりジューシーなとんかつを、アツアツのお米と豚汁で一緒にいただきます。味変を楽しめるすりごまソースは香ばしい風味で、また一段と食欲がそそります。ガッツリ食べたい方には大満足のボリュームです!
宮前平と言えば、
— ハマSHIP (@hamaship58) August 4, 2024
とんかつしお田さん
ロースカツ御前おいしかったー😋 pic.twitter.com/xwX07NfbLq
教育
人気の高さゆえに黄金ルートと称される小・中学区。通学区に焦点をあてて、住宅エリアを検討される方も少なくないのではないでしょうか。多くの子どもが学習塾へ通っており、有名校への進学実績もあるようです。教育意識と学力水準の高さがうかがえるエリアですね。
・富士見台小学校(徒歩5分/約400m) 児童数1,104名/37学級(2023年度)
名前のとおり富士山を望める高台にある、エリア人気の小学校です。帰国子女が多い宮前区において、帰国子女受入推進地域センター校に指定されており、多くの海外帰国児童が在籍。「たんぽぽ会」と呼ばれる保護者の会があり、サポート体制も充実しています。
校内は自然が豊かで、すいすいランドと呼ばれる池や、憩いの場となるウッドデッキなど、多くの遊び場が設けられています。通学路沿いの擁壁には子どもたちの作品が描かれていました。
・宮前平中学校(徒歩5分/約400m) 児童数1,249名/37学級(2023年度)
宮前区No.1のマンモス校であり、神奈川県内の平均年収が高い中学校ランキングでもNo.1に輝いています。文武両道に重きをおき、勉学だけでなく部活動も盛んです。陸上部と水泳部は全国大会の出場実績があります。
生徒数の増加にともなう教室数の不足が見込まれるため、校舎の増築工事が進められています。
本物件は小・中学校ともに徒歩5分と、通学環境にもめぐまれた立地です。県内屈指の人気学区が近くにある安心感は、ファミリー世帯にとってうれしい要素ですね。
下の通学区マップをご覧のとおり、宮前平中学校の通学区域は非常に広範囲となっています。遠いところでは20分以上はかかりそうなエリアにおいて、本物件は絶妙なポジションだと言えるでしょう。大通りを渡ることなく、信号なしで通学できる点も、大きな安心材料になります。駅と学校までの距離が近いと、あわただしい朝の時間にもゆとりが生まれ、家族の時間も増えそうですね。
医療
周辺には医療施設が点在します。いざという時に小回りが利きそうで安心ですね。
・宮前平内科クリニック(徒歩2分/約100m)
・根岸耳鼻咽喉科医院(徒歩2分/約110m)
・クリニックのびのびキッズピア(徒歩2分/約120m)
・川本整形外科(徒歩2分/約150m)
・三倉医院(徒歩3分/約200m)
・クリニックのびのびキッズピア(徒歩2分/約120m)
駅南口には2か所の医療モールがあります。主要な診療科目が1つのビルに入り、薬局もそろっています。診断から治療、薬の処方までワンストップで受けられるので便利ですね。エリア内には医療施設が充実しているので、子育て世帯やシニア世帯には安心感あるエリアとなるのではないでしょうか。
・宮前平メディカルモール(徒歩4分/約260m)
診療科目:内科、耳鼻科、皮膚科、整形外科、歯科
・クリニックステーション 宮前平(徒歩4分/約280m)
診療科目:脳神経外科、産婦人科、心療内科、一般内科、歯科
行政・公共
行政機関が集積する宮前平。警察署や消防署などが至近にあると、気持ち的な安心感がありそうです。区役所から宮前図書館、宮前消防署へと続くレンガ調の外壁も印象的です。
・宮前平駅前交番(徒歩3分/約200m)
・宮前警察署(徒歩7分/約540m)
・宮前区役所(徒歩8分/約580m)
・宮前消防署(徒歩9分/約700m)
・宮前図書館(徒歩8分/約620m)
区役所や市民会館、図書館の鷺沼駅前への移転は決定されていますが、跡地がどのように活用されるか期待したいところですね。参考までに再開発計画の全体スケジュールを共有します。
公園
徒歩5分圏内には多くの公園があります。周辺には並木道や街路樹も多く、自然豊かな住環境は大きな魅力だと思います。
・宮前平二丁目公園(徒歩3分/約190m)
・土橋1丁目こども公園(徒歩5分/約330m)
・宮前平第4公園(徒歩5分/約360m)
・宮前平第2公園(徒歩5分/約390m)
・宮前平公園(徒歩5分/約400m)
周辺中古マンション相場
売出し事例
ここからは周辺中古マンションの売出し事例を紹介していきます。
下のマップと一覧表は、2024年1月以降に売り出しがあった中古マンションです(売り出しがない物件は直近事例を記載)。2004年1月以降に分譲された「宮前平」駅徒歩10分以内のマンションを対象としています。マップ内の①~㉑は駅の北側エリアで、㉒以降は南側エリアの物件になります。
下記一覧に黄色マーカーで塗られている物件は、更新履歴がなく成約したと思われる物件です。黄色マーカーを付けていないものは売出し中の物件になります(2024年9月20日時点)。
掲載の価格は売出し価格になるため、実際の成約価格は低くなると思いますが、相場感の目安としてご覧いただければと思います。
※スマホでの閲覧は文字等が小さいので画像を拡大してご覧ください
周辺中古マンションの考察
宮前平駅周辺のマンションは、南側エリアよりも北側エリアの方が物件数が多いためか、売出しも多くあります。平均坪単価は約290万円前後となり、北側エリアと南側エリアの相場はほぼ同じ水準となっています。
南側エリア
南側エリアは駅徒歩5分以内の駅近物件が多いものの、売出しは少ない状態です。直近ではルフォン宮前平(駅徒歩2分/2010年7月完成) と、ドレッセ宮前平(駅徒歩5分/2014年2月完成)が約5年ぶりに売出されました。駅近の利便性にくわえて、坂がない点(あっても緩やかな坂)が生活満足度につながり、長く住まわれる方が多い傾向があるように感じられます。なお、ザ・パークハウス 宮前平(駅徒歩2分/2017年9月完成)は駅近かつ築浅になりますが、定期借地権につき周辺相場より1割前後割安で、売出しも多めとなっています。
北側エリア
北側エリアも駅徒歩5分以内のマンションが多く、売出しもコンスタントにある印象です。このような中古市場において、以下の物件は駅近ではありませんが、高水準となる坪330万〜340万円前後の売出し事例になります。
・プラウド宮前平(駅徒歩7分/2019年2月完成/宮前平中学校隣接)
・ジオ宮前平(駅徒歩8分/2019年4月完成/富士見台小学校近接)
・マストレジデンス宮前平(駅徒歩9分/2018年1月完成/宮前平中学校隣接)
共通する要因として考えられるのは、築浅、ファミリー向けの面積帯、通学区が近い点です。プラウド宮前平においては、エリア内で希少な大規模であり、ブランド力も相まって高グロスでも成約に至ったと思われます。一般的にマンションは駅から離れるほど立地の優位性が低くなる傾向にありますが、宮前平駅北側エリアにおいては、通学区への近さと広さも価格に作用する傾向があると考えられます。
まとめ
上記を踏まえると、南側エリアの駅近利便や坂のない生活動線(あっても緩やかな坂)に対して、北側は住環境や教育環境への志向が強く、南北のエリアではそれぞれニーズが異なると言えるでしょう。
本物件の販売の影響もあってか、周辺エリアでは8月、9月の売出しが多く、成約したと思われる物件も散見されました。中古市場が活発化すると同時に、新築価格に引っ張られてエリア相場がもう一段階あがっています。
おわりに
人気のある田園都市線ですが、各駅停車駅でここまで注目をあびる新築マンションは少ないのではないでしょうか。急行停車駅のアクセス利便にはかないませんし、大型複合施設などによる商業利便もありませんが、宮前平にはまた違った魅力があると思います。住環境や教育環境に重きをおきながら、閑静な住宅エリアで叶える穏やかな田園都市ライフ。とにもかくにも強すぎる立地に建つザ・パークハウスブランドは、まさにエリアNo.1マンションです。
スペシャル立地がゆえのお値段とわかりつつも、中古相場との乖離はかなりのものです。とはいえ、ほかに代替えのきかない立地になりますし、駅近かつ学区近接が叶えるファミリーライフは、子育て世帯にとっては琴線に触れるのではないでしょうか。各駅停車駅であることや坂が日常になる生活、行政機関の移転など、ネックとなりそうな点を許容できれば、高くても欲しいと思える新築マンションだと思います。
ここまでお読み頂きましてありがとうございました。関連記事ではポジション、立地、第1期予定価格についてレポートしています。こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
田園都市線で検討しているけど、予算が合わないという方は下の記事もチェックしてみてください。