横浜市

シエリアあざみ野【ポジション・建設地レポート・第1期販売価格】

東急田園都市線「あざみ野」駅徒歩9分、敷地面積約8,800㎡のヒルトップに誕生する全145邸の大規模新築マンション、シエリアあざみ野について物件ポジションと建設地のレポートをしていきたいと思います。

  • 駅東側に位置する物件だけどどんなマンションなの?
  • 建設地は広そうだけど立地の特徴を知りたいな
  • 販売価格やランニングコストはどれくらい?

本記事ではこのような疑問や悩みを解決できる内容になっています。

建設地の様子はもちろんながら、東名高速道路による騒音や周辺物件の供給事例についてもリサーチしました。販売価格とランニングコストの詳細情報も共有しますので物件ポジションの確認や棟・住戸選びの検討材料にしていただだればと思います。

記事の内容

記事前半ではエリアやアクセス性を踏まえた物件ポジションについて、後半では建設地レポート、最後に価格ついて書いています。下の目次から興味あるか所を選んでお読みいただけますのでご活用ください。

どこもかしこも新築マンション価格が高いこのご時世において、目に優しい価格設定の新築マンションだと思います。現地調査&モデルルーム見学でリアルに体感した一次情報をもとにレポートしていきますので最後までお楽しみください!

物件概要

物件名シエリアあざみ野
所在地神奈川県横浜市青葉区新石川1丁目30番8,9,10,11,12(地番)
交通東急田園都市線「あざみ野」駅東口まで徒歩9分(約690m)
横浜市営地下鉄ブルーライン「あざみ野」駅出口1まで徒歩8分(約630m)
地目原野、山林
用途地域第一種低層住居専用地域、第一種住居地域
地域・地区準防火地域、第1種高度地区、第4種高度地区
敷地面積登記簿面積8,854.99㎡、敷地面積8,797.07㎡
土地権利・借地権種類所有権
建築面積3,681.25㎡
建築延床面積12,078.43㎡
総戸数145戸
構造/規模鉄筋コンクリート造、地上8階建
間取り2LDK+S~4LDK
住居専有面積62.62㎡~108.24㎡
駐車場平面式駐車場:29台(荷捌き等スペース4台・EV充電スペース1台含む)、機械式駐車場(昇降横行式):40台
自転車置場290台(スライドラック式164台、固定ラック式16台、2段スライドラック式97台、屋外スライドラック式13台)
分譲後の権利形態建物専有部分は区分所有権、敷地及び建物共用部分は専有面積割合による所有権の共有
管理形態区分所有者全員で管理組合を結成し、管理会社に委託予定
管理人の勤務形態:通勤
建物竣工時期2026年7月下旬(予定)
入居(引渡)時期2026年9月下旬(予定)
事業主売主関電不動産開発株式会社 首都圏事業本部/日鉄興和不動産株式会社
設計・監理株式会社DAN総合設計
施工会社工藤建設株式会社
管理会社関電コミュニティ株式会社

ポジション

エリアの特徴

かつてアザミの花がたくさん咲いていたことが由来とされるあざみ野。1960年〜1970年代に東急多摩田園都市の開発によって、きれいに整備された街並みと自然が融合する落ち着きある住環境が魅力の成熟した街です。

駅から西側へ進むと約100店舗の軒を連ねるあざみ野商店街があり、劇団四季芸術センターを超えた先には東急により開発された三規邸やあざみ野ガーデンズといった複合商業施設があります。あざみ野ガーデンズは生鮮食品・飲食・ホームセンターなどの専門店をはじめ、ゴルフ・テニス・フットサルができるスポーツ施設やバーベキュー場があり、レジャー要素も兼ね備えた施設です。

また、横浜市を代表する高級住宅街であるあざみ野南は駅から南西側にあり、同エリアのあざみ野うかい亭や慶應義塾横浜初等部はそのブランドを高めていると言えます。

と、ここまでは多くの方がイメージする駅西側のあざみ野(実際にアドレス名にもあざみ野がつく)について語ってしまいましたが、本記事で紹介するシエリアあざみ野は駅東側となる新石川1丁目アドレスに位置しエリアの毛色も変わってきます。

上述したとおり、あざみ野と言えば駅西口エリアの印象が強いかもしれません。東急が開発したいわゆるキラキラしたあざみ野の街と言えば西側を指すのは間違いないでしょう。ブランズシティあざみ野の中古物件は坪400万円近くで売り出され(2024年5月時点)、先日完売した新築のドレッセあざみ野グランコートはそれを超える高値で販売されました。

おいおいネガ記事かよ、、と思ったそこのあなた!ページを閉じずにもう少しだけお付き合いください。

いきなり価格の話になりますが、シエリアあざみ野の第1期販売価格は平均坪単価約320万円となり、3LDKが6,000万円台中盤から後半で購入できる価格帯です(北向きの部屋は6,000万円台前半)。多彩な共用施設&ZEH取得予定の大規模新築マンションともなると、気にならざるを得ない新築物件です。

西側とは特性が異なる東側エリア。されどあざみ野エリアが生活舞台足をのばせばたまプラーザも生活圏車があればセンター北やセンター南も容易にアクセス。本物件は東側ゆえの価格設定であり、このご時世において目に優しい価格帯です。

「駅西側への拘りはないが、あざみ野の生活利便性や住環境の良さを享受できるポジションで、新築マンションを優しい価格帯で購入したい!」という方には合った物件だと思います。

早くも結論じみた話になってしまいましたが、実際に建設地や東側エリアの現地調査を行ったところ、決して悪いエリアとは感じませんでした。詳細はこの後の建設地周辺レポートで紹介しますので検討の参考としてお読みいただければ幸いです。

周辺マンション分譲事例

下のマップおよび一覧は過去20年間(2004年以降販売)であざみ野駅を最寄りとし、駅徒歩10分以内の分譲マンションをプロットしたものです。番号の並びは駅徒歩分数が早い順になっています。

西側はメインストリート付近を除いて駅前から程なく低層住居専用地域となり、東側は早渕川より南は低層住居専用地域となります。東西ともに駅からすぐに戸建て住宅街が広がるため、駅近マンションが多いエリアではありません過去20年間で駅徒歩5分以内に供給されたマンションは4件のみです。

このように駅周辺のマンション供給が少ないエリアにおいて、駅徒歩10分以内かつ総戸数100戸を超える大規模マンションは過去20年間で4物件のみとなります。

シエリアあざみ野は駅近物件ではありませんが、第一種低層住居専用地域に位置する大規模物件となります。東側エリアだけで見ればドレッセあざみ野エスタフレンテの1物件のみとなり、約20年ぶりの大規模マンションとなります。上述したように本物件はザ・あざみ野エリアから外れてくるかもしれませんが、駅徒歩9分×第一種低層住居専用地域×大規模マンションという物件ポジションは希少と言えます。

※スマホでの閲覧は文字等が小さいと思いますので画像を拡大してご覧いただけると幸いです

アクセス

電車アクセス

あざみ野は東急田園都市線と横浜市営地下鉄による2路線利用可能です。東京都心方面への横移動と、横浜都心方面への縦移動が可能なハブ駅となるあざみ野は抜群のアクセス力を誇ります。

共働き世帯でご主人が渋谷・大手町方面へ、奥様は横浜方面へ勤務と言ったケースでも選びやすいエリアだと感じます。

1966年に東急田園都市線の溝の口から長津田間が開業し、その約10年後となる1977年に「あざみ野」駅は開業しました。2022年度の1日あたりの平均乗降人員は渋谷、溝の口、三軒茶屋、に次いで第4位となり、主要駅の一つになっています。急行停車駅が鷺沼、たまプラーザ、あざみ野と3駅連続で停車することからも、東急が重要にしているポジションというのがわかります。渋谷まで直通24分、半蔵門線への乗入れで大手町まで直通45分でアクセス可能です。

東急田園都市線
2022年度 1日あたりの平均乗降人員

  1. 渋谷:552,163人
  2. 溝の口:134,736人
  3. 三軒茶屋:124,990人
  4. あざみ野:112,644人

※東急電鉄調べ https://www.tokyu.co.jp/railway/data/passengers/

一方でブルーラインは大型商業施設が充実するセンター北・センター南や、新幹線を利用できる新横浜へのアクセスがスムーズです。横浜駅まで直通28分となりますが、始発駅なので座席確保をしやすいでしょう。

なお、2022年度での1日あたりの平均乗車人員は第3位となっています。

ブルーラインは2030年の開業を目指して新百合ヶ丘への延伸計画が進められています。少し先になりますが将来的な期待感がありますね。

横浜市市営地下鉄ブルーライン
2022年度 1日あたりの平均乗車人員

  1. 横浜:62,414人
  2. 戸塚:38,410人
  3. あざみ野:34,880人

※横浜市調べ https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/yokohamashi/tokei-chosa/portal/tokeisho/09.html#C8428

田園都市線とブルーラインを合計した1日あたりの平均乗車人員のまとめです(東急は乗降者数を半分にした数値を乗車数としています)。近接する急行停車駅で比べてみました。あざみ野は田園都市線だけでも多いですが、ブルーラインがあるので乗車人員の多さは圧倒的ですね。エリアを検討する中で2路線利用可能な駅は大きなメリットになってくると思います。

駅/路線東急田園都市線ブルーライン合計
鷺沼28,249人N/A28,249人
たまプラーザ36,951人N/A36,951人
あざみ野56,322人34,880人91,202人
青葉台45,961人N/A45,961人
2022年度:1日あたりの平均乗車人員
※東急電鉄調べ https://www.tokyu.co.jp/railway/data/passengers/
※横浜市調べ https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/yokohamashi/tokei-chosa/portal/tokeisho/09.html#C8428

カーアクセス

本物件はカーアクセスも便利なポジションです。建設地からは246号線に抜けやすく上下線どちらへ行くにもアクセス良好です。また、246号線を超えるとセンター北やセンター南まで直ぐなので、車があると大型商業施設などによる買い物利便も高まります。

横浜青葉ICや東名川崎ICも近いので高速道路のアクセスも良好です。

西口駅前には2018年に広場が拡張され、バス停に屋根が設置されました。たまプラーザ駅・あざみ野ガーデンズ・聖マリアンナ医科大学・新百合ヶ丘駅方面などへのアクセスはバス便利用でも可能です。

生活施設

商業

駅東側には東急ストア、三徳、オーケーと3つのスーパーがあります。駅から物件の動線上駅東口にスーパーが集中するので便利です。徒歩3分にコンビニがあるのもうれしいですね。

・三徳(徒歩8分/約640m)
・東急ストア(徒歩9分/約690m)
・オーケー(徒歩9分/約670m)
・エトモあざみ野(徒歩9分/約690m)
・クリエイトS・D(徒歩6分/約450m)
・ファミリーマート(徒歩3分/約220m)

医療

徒歩15分圏内に12の医療施設があります。車移動にはなりますが、救急総合や休日急患の施設が至近なのでいざという時も安心です。

・横浜総合病院(車6分、約3.6km)
・江田記念病院(徒歩16分、約1250m)
・青葉区休日急患診療所【内科・小児科】(車5分、約3.3km)

教育

徒歩10分圏内に5箇所の保育園があり、青葉区は4年連続で待機児童数0となっています(2024年4月時点)

通学区の小・中学校は以下になります。

・山内小学校(徒歩7分/約510m) 児童数716名(2022年4月時点)
・山内中学校(徒歩21分/約1650m) 児童数652名(2022年5月時点)

また、徒歩15分圏内には15の学習塾があります。私立中学進学率が横浜市内ランキングで毎年トップの青葉区。教育に対するモチベーションの高さが窺えます。

建設地と周辺の様子

ここからは建設地と周辺の様子についてレポートしていきます。

駅徒歩ルート

あざみ野周辺エリアはもともと丘陵地帯になるので坂が多いエリアです。そのようなエリアにおいて、駅から建設地までは高低差が少ないアプローチになります。下のマップは駅を基準に高低差が記載された建設地までの徒歩ルートになります。調査時の撮影位置を番号で落としているので街並みの雰囲気と合わせてご確認ください。

なお、中間地点⑤とゴールとなるに下記の駅徒歩ルートマップへ移動するアンカーリンクを設置しましたのでご活用ください。

※スマホでの閲覧は文字等が小さいと思いますので画像を拡大してご覧いただけると幸いです

駅直結のエトモあざみ野には東急ストアが入っています。物件との動線上にスーパーがあるので、仕事帰りなどの買い物が便利ですね。営業時間も6:00~24:00までと働く人の味方です。

エトモを通り抜けると新横浜元石川線に出ます。坂を下る北方向はたまプラーザ方面となり、北から南へ向かって上り坂になっています。駅前東口には東急ストア・オーケー・三徳とスーパーが3つもあります。ふだん使いの買い物は西口より東口の方が便利かもしれませんね。選択肢が多いのもうれしいポイントです。

新横浜元石川線を渡ると建設地まで信号はありません。写真右側に見えるのはブルーラインの出入り口になります。通勤がブルーライン利用の場合は信号なしのアプローチで快適です。なお、信号を渡った先の道には歩道がありません。ブルーライン出入口に隣接する駐輪場との間は歩道になっているので、そちらを通った方が歩きやすそうです。

ここからは緩やかな上り傾斜になります。少し進むと途中から歩車分離された歩道が途切れます。


写真の少し手前あたりからフラットな道になります。駅からわずか3分ほどでのどかな雰囲気になってきました。豊かな緑とコーナーの道が良い感じです。

両脇の緑がとてもきれいです。新緑の時期は気持ちの良い道のりですね。一様左側には歩行者専用の路側帯があるのですが、植栽がモリモリで白線の内側を歩いている人はいませんでしたw

春には梅林がきれいで季節の趣きを感じられます。

畑が広がり奥の梅林がきれいですね(④写真の別アングル)。整備がきっちりされた西側エリアと雰囲気は異なりますが、長閑な感じで和みますね〜

新石川中村公園の手前を左にまがります。写真奥に建設地のクレーンが見えてきました。

新石川中村公園の様子です。自然豊かで広々している公園ですね。物件向かいに向根公園が隣接しますが、こちらの公園も至近なので子育て世帯には良いスポットになると思います。

新石川中村公園の角にあたる十字路の様子です。左は下り坂(北方向)で右は上り坂(南方向)になっています。駅から建設地までの徒歩ルートは急勾配の坂道を回避したアプローチとなります。

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十字路を超えるとゆるい下り坂に入ります。道は狭くありませんが、歩道が整備されていない道です。このあたりは地主さんと思われる広大な敷地の家が点在します。左に見える石積みの家も、

ドーンと立派な豪邸です。新興住宅であるあざみ野南の高級住宅街とはまた違った雰囲気ですが、敷地が広く立派な住宅が続きます。

その先にはお洒落な戸建て街区があります。

ゆるい坂道を下ると十字路にあたります。建設地のクレーンが近づいてきました。

上の写真の別アングルからの撮影です。建設地には写真右側から左へ渡る必要がありますが、この十字路には信号と横断歩道がありません。南下すると(写真上方向の道)246号線へ繋がるからなのか車の交通量があります。歩行時の注意も必要ですが、見通しが良くないので車での通行時も注意が必要な道です。

十字路を超えるとまたもやお屋敷がありました。庭の植栽がとても立派です。

いよいよゴールが近づいてきました。向かいに見える樹々が向根公園になります。

向根公園の出入口です。物件エントランス付近にも公園出入口があるので公園内を通過するとショートカットになります。

建設地到着です。物件概要の地目にも記載がありますが、もともとは山林となっていた場所です。グーグルストリートビューで以前の様子を確認しましたが、草木が生い茂る森のような場所でした。伐採され宅地開発が進められたことで、周辺の雰囲気が当時より明るくなったように感じました。高低差のある雛壇形状の敷地と擁壁がインパクト高めです!なお、駅から物件までの道のりは西口エリアと比べると日中時でも人通りは多くありません。夜間の通行は物静かな印象を感じるかもしれません。

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建設地の様子

ここからは建設地と周辺のレポートをしていきます。雛壇形状の敷地を活かしたランドプランが特徴の本物件。ヒルトップとなる南側から向根公園がある北側にむけて高低差があります。エリア的に南向きのマンションが多い中で、北向きが2棟ある尖ったプランニングです。また、高低差がある敷地内に4棟建つため、エレベーター配置など複雑な動線となっています。

建設地撮影位置

下のマップに調査時の撮影位置を落とし込みました。以降で紹介する写真に番号を振っていますので、下記マップと照らし合わせながら確認するとイメージが湧きやすいと思います。建設地エリアの各ブロック終わりにこのマップへ移動するアンカーリンクを設置したのでご活用ください。

※スマホでの閲覧は文字等が小さいと思いますので画像を拡大してご覧いただけると幸いです

アンカーリンク

向根公園

隣接する向根公園の様子です。自然豊かで新緑の季節は緑がとてもきれいです。小鳥のさえずりやウグイスの鳴き声もきこえてきて環境の良さが窺えます。大きな広場がありキャッチボールを一緒に楽しむ親子の姿などが見られました。

物件が建つ南側から北側にかけて下り傾斜となっており、高低差を活かしたすべり台があります。その他にもブランコや鉄棒などの遊具が設置されています。

公園には複数の出入口が設置されており、物件エントランスは公園出入口のすぐそばに位置します。公式サイトでも推奨されていますが、公園内を通過して駅方面への通行が可能です。実際に近隣の方は公園内通過によるショートカットルートを使われていました。帰宅時や夜間などは公園から見えてくる二層吹き抜けのエントランスや、照明の灯りが素敵な光景になりそうですね。

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北西側

敷地北西側から北東方向へかけて約6.5 m幅となる接道がのびます。人通りや車の通行は多くないのでとても落ち着いています。騒音チェックについては後ほど紹介しますが、複数棟で構成される本物件において最も静かなエリアになります。

季節によって向根公園の植栽の状況は変わってきますが、撮影した5月のタイミングでは葉がたくさん付いており、その高さは電線を超えます。前面が公園になるA棟の住戸は2~4階の3階層になりますが、最上階でも植栽のあたまを超えるのは難しそうです。

電柱は道路境界線の内側にあり敷地内に建っています。A棟は電線被り、住戸位置よっては電柱とも被ってきます

公園角には自治会が管理するゴミ置き場があります。カラス対策はされていますが景観も含めて一様念頭に置いておくのがよいかもしれません。

チェック

下の写真は木々にまだ葉がついていない3月に撮影したものです。新緑時とだいぶ雰囲気が変わりますね。向根公園ビューとなるA・B棟は季節によって開口部から見える印象が変わってきそうです。

向根公園の西側にあたる接道は緩やかな下り傾斜になっています。

敷地北西角から南へ向けたカットです。敷地内は雛壇形状になっており南側がヒルトップになります。隣接するベルヴュあざみ野の階段通路がその高低差を物語っています。本物件でも同様に階段通路がつくられサブエントランスとなるマンション出入口が設置されます。棟や位置住戸によってはこちらの階段を利用した方が動線的に早くなりそうですね。

建設地の北西方向には2階建ての戸建て住宅が並びます。北に向かって傾斜しているので、A・B棟の西側住戸は北西方向が抜けてくるでしょう。

メインエントランス付近から見た北側接道の様子です。写真中央にある白い倉庫(防災備蓄倉庫)の右側が公園出入口になります。

公園と住宅の境界です。ここから東側は戸建て住宅が立ち並びます。前面が公園と戸建て住宅場合では抜け感が変わってくるので、A・B棟を検討される方は住戸位置の要チェックをおすすめします。

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北東側

北側接道の東から西に向けたカットです。A棟は戸建ての並びが終わる付近まで建ち、2階から住戸階となるため低層階でも前建てによる被りはありません(電線の被りはあります)開放感を求めるなら東側の住戸を選んだ方が抜け感を得やすいと思います。なお、A棟よりも東側は駐車場となります。

戸建て横の接道です。公園横の接道と同様に南から北に向けて下がっています。右手にみえる緑色ネットの先は畑になります。

とても長閑な景色ですね。A棟の東側角住戸から北東方向はこの畑が広がります。しかも物件敷地から下り傾斜になるので開放感あるポジションだと思います。

戸建て住宅街を超えたあたりから東に向かって上り傾斜となります。敷地北東角が車と自転車の出入口です。接道部分は勾配がありますが、車通りは少ないので出入りはしやすいと思います。

敷地北東から見た北側の様子です。公園の緑・戸建て住宅街・畑と第一種低層住居専用地域らしい落ち着きのある景色が広がります。こうして見ると戸建て住宅街と比べて向根公園の植栽は高さがあります。なお、写真右奥に見えるマンションが駅方面です。ルームズ大正堂の赤い看板も見えますね。

同じ位置から南方向にカメラをふったアングルです。左に見える木々に沿ってD棟が建設されます。敷地南東側は第一種住居地域・第4種高度地区となり20mの高さ制限となるため、D棟は他の棟より高い建設が可能になっています。

用途地域

本物件の用途地域は第一種住居専用地域と第一種住居地域の2つに分かれます。A・B・C棟は第一種低層住居専用地域に該当し高さ制限10mとなる第1種高度地区D棟は第一種住居地域に該当し高さ制限20mとなる第4種高度地区になります。なお、用途地域の境界線は東名高速道路から50m離れた位置になっています。

写真中央に見える看板が本物件の施工会社である工藤建設の本社です。本物件の敷地がまだ山林だった当初、工藤建設が資材置き場として借りていたようです。その後リストグループが地主さんより土地購入していますが、関電不動産開発に転売され新築マンション事業化が実現しました。

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南東側

こちらは東名高速道路の上にかかる荏元橋です。橋を渡り急坂の上に観福寺あざみ野霊園があります。日常ではあまり来る場所ではないですね。

東名高速道路の様子です。写真右側の草木の奥にD棟が建設されます。

右側の2つクレーンが並ぶ付近にD棟が建ちます。その少し左先に見えるクレーンがB棟のクレーンだと思われます(違ったらすみません!)。写真左に見える茶色のマンション(ダイパレスあざみ野B棟)とB棟クレーンの間あたりがC棟になってきます。

D棟は高台に建ちますが高速道路との間に生える木々が高いため超えなければ被ってきます眺望が抜けてくるのは上層階の住戸になります。

なお、C・D棟は高速道路に隣接しますが道路からは高低差があるため走行する車は視界に入ってきません。騒音について後ほど詳しく記載しますが、窓を開けなければ気にならないレベルだと思います。デメリットと捉えがちな高速道路ではありますが、前面の状況が変わることはほぼないので半永久的に日照や眺望が確保されます。ただし虫対策は必要になってくるかもしれませんね。

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南西側

敷地南西側の様子です。実質ヒルトップとなる位置にあたります。西側に建つのはヴェルヴュあざみ野で、道路をはさんだ左側に見えるのがダイアパレスA棟です。高台の落ち着きがあり、日当たりが良いポジションです(夏場はむしろ暑いくらいだと思います)。

ヴェルヴュあざみ野の階段通路です。本物件も同じような階段通路が設置されます。本物件では住戸位置によっては最大3回エレベーターに乗る必要がある非常に複雑な配当計画になっています。A・B・C棟の西側住戸はエレベーターを利用せず、階段通路を利用した方が早く移動できそうです。ただし、最も高低差があるC棟からの上り下りはけっこうキツいかもしれません、、

一部ルーフバルコニー住戸はありますが、西向きを主開口とする住戸はないので、ヴェルヴュあざみ野との被りは気になってこないと思います。

南から北方向にかけて高低差がかなりあります(敷地南西角から北西角の高低差は約23m)。C・D棟上層階の共用廊下からは抜け感ある景色が見られるでしょう。たまプラーザ方面も見えてきて気持ち良さそうですね。雛壇中段に位置する北向きとなるB棟は抜け感に期待できそうです。

住棟の外側を囲うように擁壁が建ち、その上には木々が生えています。C棟は立地的にヒルトップにあたりますが3階層と高さはなく、接道よりグランドレベルが低いため眺望は抜けません下2階層は前面の擁壁が被るので、一番下の階は半地下のようなイメージになるかもしれません。

なんと丘上に畑が!?地主さんの家庭菜園でしょうか。畑の先にはダイパレスあざみ野B棟が建ち、その横を高速道路が走ります。南西角住戸の上階は擁壁と木々をかわせそうですが、前建てがあるため気持ちの良い抜け感を得るのは難しそうです。

敷地形状としては南側の方が高台になりますが、北向き棟の方が抜け感を得やすいかもしれませんね。

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騒音チェック

下記マップの各地点で騒音チェックを行いました。測定方法と測定地点は以下になります。D棟は敷地の中で入れないため、近い位置となる東名高速道路橋の手前で測定を行いました。

騒音チェック測定方法
・測定器はアプリ「騒音測定器 - Simple Sound Meter」を使用
・各地点で5分間の定点測定
・日中時の工事が行われていないタイミングで測定(工事音をひろってしまうため)

※スマホでの閲覧は文字等が小さいと思いますので画像を拡大してご覧いただけると幸いです

測定結果は以下のようになりました。

測定位置平均値(dB)最小値(dB)最大値(dB)
45.133668
55.344667
70.296281
騒音チェック測定結果

下のガイドと合わせてチェックしてみてください。

地点①は50dB以下となり、静かな公園や図書館レベルである「日常生活に望ましい」に分類される結果となりました。車通りも少なくA棟は静かで落ち着きのあるポジションとなります。窓を開けて生活しても音は気にならない音量レベルです。敷地内側に入るB棟は接道しない分より落ち着きを感じられそうです。


地点②はC棟が、地点③はD棟が近いイメージになるかと思います。地点③では約70dBとなり街頭騒音レベルである「うるさい」に分類されますが、C・D棟はT-4となる二重サッシ採用(A・B棟はT-2サッシ採用)による騒音対策がされているため、窓を閉めた状態であれば40dBほど遮音され「静か」から「日常生活に望ましい」レベルまで騒音は緩和されます。D棟でも窓を閉めていれば騒音は気にならないでしょう。

防災情報

横浜市によるハザードマップの状況を災害項目ごとに確認しました。丸印がついた箇所が建設地になります。

土砂災害

該当ありません

洪水

該当ありません

内水

北側の接道や向根公園はハザードがかかっていますが、建設地は該当ありません

地震

元禄型関東地震被害想定とした場合、震度5強が想定されます。

液状化

該当ありません

第1期販売価格・ランニングコスト

最後に第1期の販売価格とランニングコストを共有します。

第1期販売価格まとめ

第1期販売住戸における平均坪単価と、各棟ごとの平均坪単価のまとめです。北向きとなるA・B棟の価格は抑えられ、南向きのC棟・南東向きのD棟に単価が振られています。

第1期販売価格まとめ

  • 第1期全体(47戸):平均坪単価319万円
  • A棟(17戸):平均坪単価302万円
  • B棟(9戸):平均坪単価314万円
  • C棟(9戸):平均坪単価334万円
  • D棟(12戸):平均坪単価336万円

※第1期の販売住戸を対象に算出したもので、総戸数に対する平均坪単価ではありません。
※()内は供給戸数

第1期販売価格表

第1期の供給住戸及び販売価格をもとに作成した価格表です。販売価格の下に坪単価を記載しているので、相対的な比較としてご確認ください。

※スマホでの閲覧は文字等が小さいと思いますので画像を拡大してご覧いただけると幸いです

南向きのマンションが多いエリアにおいて、要望は北向きの方が多く入っているようです。とくにA棟においては約6割の供給(28戸中17戸の供給)となり人気の様子です。単価は低く設定されていますが面積調整された小さめの3LDKも多く、グロス価格が抑えらることを踏まえると価格志向のユーザーによる検討が窺えます。

一方で、南・南東向きとなるC・D棟は上層階および広めの住戸が供給されています。北向き棟と比べて条件志向のユーザーがついていることが想定できます。

5月時点になりますがモデルルームで確認できた話として、検討者は地元が8割ほどで他の2割は沿線をはじめとする中広域からとのこと。あざみ野やたまプラーザの坂道がきつい戸建てからの住み替え検討者もいるようです。駐車場については実質の設置率44%に対し、希望者は検討者全体の4~5割ほどの様子。9,000万円を超える住戸は駐車場優先権が付いていますが、車需要があるエリアなのでもう少し設置数があって良かったかもしれません。

なお、第1期の販売状況や市況の変化によっては次期以降で値上げされる可能性はゼロではないと思います(この物件に限った話ではありませんが)。

ランニングコスト

以下はランニングコストのまとめになります。管理費はエリア内のマンションの比べるとやや重ためです。ディスポーザ、4基あるエレベーター、機械式駐車場、充実した共用施設などを踏まえると致し方ないのかもしれませんが、もう少し大規模物件のスケールメリットを感じられる価格だとありがたかったですね。

ランニングコスト

  • 管理費(月額):294円/㎡
  • 修繕積立金(月額):111円/㎡
  • インターネット利用料(月額):3,080円
  • 駐車場使用料(月額):15,000円〜21,000円
  • 自転車置場使用料(月額):150円〜350円
  • トランクルーム使用料(月額):1,500円 ※52区画となり全戸分はありません

おわりに

あざみ野は住環境の良さと、商業&アクセスの生活利便性を兼ね備えた暮らしやすい街です。隣接するたまプラーザも生活圏となり、車があれば大型商業施設が充実するあざみ野ガーデンズ・センター北・センター南などへ軽快にアクセスできるので生活がより彩られるでしょう。

このようなエリアを生活舞台とする本物件は、駅から比較的緩やかな高低差となるアプローチです。のどかな自然風景や穏やかな住宅街を通り、公園隣接の自然豊かな落ち着きあるポジションと言えます。華やかな西側エリアではありませんが、それゆえに検討しやすい価格設定が魅力の物件だと思います。

大規模物件ならではの充実した共用施設は、戸建てが強いエリアにおいても差別化ポイントになりそうです。高低差を活かした北向きの配棟、個性豊かで豊富なプランバリエーション、デザイン性の高さなど、尖った商品企画もまた魅力です。

エリア東西の相場は大きく乖離がありますが、駅前の商業施設や電車アクセスといった生活利便を享受できます。物件ポジションや引き渡し時期(2026年9月下旬予定と時間があくのでネックになりそうです)をクリアできれば検討する価値がある新築マンションではないでしょうか。

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