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シエリアあざみ野【モデルルーム見学レポート -建物編-】

東急田園都市線「あざみ野」駅徒歩9分、約8,800㎡の広大敷地に誕生する全145邸の大規模新築マンション、「シエリアあざみ野」についてモデルルーム見学レポートをしていきます。複雑なランドプランを攻略するべく、虎の巻となるようなレポートを目指して作りました。

物件ポジションや建設地の様子、第1期販売価格については【ポジション・建設地レポート・第1期販売価格】で紹介していますので、まだお読みでない方は合わせてチェックしてみてください。

  • ランドプランや各棟はどんな特徴なんだろう?
  • CGパースや図面だけでは建物のイメージが湧かないな
  • どの棟が自分に合いそうかよくわからない...

本記事ではこのような疑問や悩みについて、モデルルーム見学で体感した内容をレポートしていきます。

完成予想模型を撮影させて頂いたので、写真を使って建物の特徴を詳しく紹介します。さまざまなアングルの写真を掲載しているので、ギャラリーのような感覚でもお楽しみいただけると思います。ぜひ最後までお付き合いください。

記事の内容

詳細に記載しているためボリューム感ある記事になっています。下の目次から興味あるか所を選んでお読みいただけますのでご活用ください。

物件概要

物件名シエリアあざみ野
所在地神奈川県横浜市青葉区新石川1丁目30番8,9,10,11,12(地番)
交通東急田園都市線「あざみ野」駅東口まで徒歩9分(約690m)
横浜市営地下鉄ブルーライン「あざみ野」駅出口1まで徒歩8分(約630m)
地目原野、山林
用途地域第一種低層住居専用地域、第一種住居地域
地域・地区準防火地域、第1種高度地区、第4種高度地区
敷地面積登記簿面積8,854.99㎡、敷地面積8,797.07㎡
土地権利・借地権種類所有権
建築面積3,681.25㎡
建築延床面積12,078.43㎡
総戸数145戸
構造/規模鉄筋コンクリート造、地上8階建
間取り2LDK+S~4LDK
住居専有面積62.62㎡~108.24㎡
駐車場平面式駐車場:29台(荷捌き等スペース4台・EV充電スペース1台含む)、機械式駐車場(昇降横行式):40台
自転車置場290台(スライドラック式164台、固定ラック式16台、2段スライドラック式97台、屋外スライドラック式13台)
分譲後の権利形態建物専有部分は区分所有権、敷地及び建物共用部分は専有面積割合による所有権の共有
管理形態区分所有者全員で管理組合を結成し、管理会社に委託予定
管理人の勤務形態:通勤
建物竣工時期2026年7月下旬(予定)
入居(引渡)時期2026年9月下旬(予定)
事業主売主関電不動産開発株式会社 首都圏事業本部/日鉄興和不動産株式会社
設計・監理株式会社DAN総合設計
施工会社工藤建設株式会社
管理会社関電コミュニティ株式会社

建物の特徴(模型写真ギャラリー)

それでは1/100スケールの完成予定模型写真を使いながら、ランドプランをはじめ各棟や共用部を紹介していきます。

ランドプラン

本物件は約8,800㎡の敷地に高低差を活かした4棟から構成されます。ヒルトップとなる南側から向根公園が隣接する北側にかけて標高が下がり、ひな壇形状の敷地になっています。その高低差は約23m弱となり、模型からも起伏の激しさが確認とれます。

向根公園が隣接しグランドエントランスが配置されるエアリーヴィラ(以降ではA棟と表記)。ひな壇中段の敷地中ほどに建つブリーズヴィラ(以降ではB棟と表記)。ヒルトップとなる高台に位置するコージーヴィラ(以降ではC棟と表記)。本物件のボリュームゾーンとなるディライトヴィラ(以降ではD棟と表記)。北向きのA・B棟南向きのC棟南東向きのD棟からなる配棟計画です。

各棟の階数は以下になります。
A棟:2〜4階(1階はグランドエントランス出入口)
B棟:5〜7階
C棟:7〜9階
D棟:3〜11階

建築基準法上は地上8階建となりますが、マンション出入口となるエントランス部分を1階の基準として各棟の階数が設定されています。以降では認識齟齬がないよう、各棟のフロア表記は上記の階数表記にて話を進めます。


A・B・C棟は高さ制限10mとなる第1種高度地区(一部は第4種高度地区)、D棟は高さ制限20mとなる第4種高度地区になります。そのため、D棟は他の3棟より高く設計されています(用途地域や高さ制限については前回記事で詳しく紹介していますのでチェックしてみてください)。後ほど詳しく解説しますが高低差ある特殊な立地ゆえ、住戸の位置によっては最大3回エレベーターに乗る複雑な動線になっています。

空地率約58%のゆとりあるランドプランには、中庭となるシーズンストリートをはじめ、豊かな植栽計画が予定されています。

マンション出入口はグランドエントランスと階段通路に繋がる北西角の2箇所あります。車と自転車の出入口は北東角にあり歩車分離された設計になっています。

今回注目したいのがモダンなデザインです。

南向きのマンションが多いエリアにおいて、2棟が北向きとなる配棟計画は大胆にも感じましたが、高低差を活かした緻密なプランニングと高いデザイン性が呼応する尖った商品企画には目を見張るものがあります。とくに北側のグランドエントランスや特殊住戸の設計・デザインは秀逸だと感じます。

価格メリットと商品企画のバランスが功を奏したのか、第1期販売では南向きよりも北向き住戸に要望が多く集まりました。

SKM設計計画事務所

デザインはその高さに定評のあるSKM設計計画事務所が監修。

ザ・パークスハウス、パークホームズ、プラウド、ブリリアと言った有名ブランドだけでなく、ユーザーからのデザイン評価が高いモリモトなど多くの実績があります。

直近で近いエリアだとザ・パークハウス 鷺沼が記憶に新しいですね。本物件がどのような仕上がりになるか完成への期待が膨らみます。

実績ページがありましたので下記よりチェックしてみてください。

SKM設計計画事務所 実績
http://web-skm.com/category/works/

田園都市沿線 神奈川物件のデザイン監修実績

模型撮影位置マップ

ここからは各棟と共用部について詳しく紹介していきます。

下のマップに模型撮影位置を落とし込みました。以降で紹介する写真に番号を振っているので、下記マップと照らし合わせながら確認するとイメージが湧きやすいと思います。各ブロック終わりに下のマップへ移動するアンカーリンクを設置したのでご活用ください。

なお、模型には向根公園・戸建て住宅街・高速道路側に隣接する木々は再現されていないのでご注意ください。

※スマホでの閲覧は文字等が小さいので画像を拡大してご覧ください

アンカーリンク

A棟

A棟はマンションの顔とも言えるポジションです。約8mの高さの二層吹き抜けからなるグランドエントランスは存在感があり、接道沿いに続く外構の植栽も充実していて素敵ですね。

1階部分にはエントランスの他にホール・メールコーナー・ゴミ置場・管理室があり、2階はコワーキングラウンジが配置されています。ダンジョンと言っても怒られないであろう複雑なランドプランを踏まえると、生活動線の良さを強く感じられるポジションになるでしょう。北向きにつき日照が得られない点をクリアできれば、コストパフォーマンスの高い住棟だと思います。

住戸は2〜4階からになり、一番下階でも前面道路から約5m弱の高さに位置するためプライバシー性が確保されています。隣戸との境は天井まで高さがある隔板を採用。専用庭付きプランには接道に繋がる専用の階段通路があるので、エレベーターやグランドエントランスを利用せずに出入りが可能です。さらに西側住戸は階段通路と繋がる出入口も近いので、シーンや気分などに応じて使い分けができます。動線に選択肢が多いと生活利便性が高まりますね。

通常のマンションでは一番下階の住戸は価格の安さ、下階への配慮が必要ない点、エントランスの近さがメリットとして挙げられます。本物件ではさらにプランへの工夫が凝らされているので特別感があって選びやすそうです。

敷地内に電柱が立つため開口部には電線が被ってきます。最上階はかわせそうですが視界には入ってきそうです。西側から3スパン目と東側から3スパン目の列は電線・電柱ともに被ってきます

第1期販売では電柱被りの有無による価格差は、同面積帯の住戸と比べ10〜20万円ほどしかなく大きな価格メリットは感じられませんでした(第1期販売価格表はこちら)。次期以降の価格設定が第1期と同じ傾向であれば、気に入った住戸位置を狙うのが得策ではないでしょうか。

上記③写真と同じ向きによる別アングルのカットです。

住棟は接道からセットバックして建ちますが、グラドエントランスは独立するように迫り出しています。エントランスアプローチは短いものの見せつけるようなデザインがかっこいいですね!エントランス上階には10mのワイドスパン住戸が配置。バルコニーラインが後退するため、他の住戸より電線や公園植栽との距離感を長く保てます。

エントランスから東側の住戸前面には戸建て住宅街が建ちます。一方、エントランスから敷地西側までの住戸前面には向根公園があります。A棟から戸建て住宅街及び公園の境界線までは約10〜13m離れます公園の植栽は葉が多く付く時期には道路境界線を越境するので、公園前の住戸は数値以上に距離を近く感じると思います。

下の画像はCGシミュレーションによるイメージです。

東側住戸は低層階でも戸建との被りはなく前面は抜けてきます。とくに北東角住戸の北東方向は畑になっているので、視界を遮るものがなく気持ちの良い抜け感が得られます。

向根公園を前面にする西側住戸はパークビューですが、住戸位置によって植栽が近接するため視界広くに被ってきそうです。公園の植栽は季節により葉の付き方が異なり、開口部の印象は時期により変わってくるはずです(新緑時期の様子は関連記事よりチェックしてみてください)。敷地北西方向には戸建て住宅があり北方向に向かって下がり傾斜になるので、北西角住戸は抜け感を得やすいポジションです。

東・西ともに抜け感を得やすい角住戸のLDにコーナーサッシが採用されているのも嬉しいポイントですね!

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建設地の様子(関連記事):向根公園をチェックする

建設地の様子(関連記事):北西側をチェックする

建設地の様子(関連記事):北東側をチェックする

B棟

ひな壇中段となるB棟は5〜7階の3階層になり、視界抜けに優れたポジションです。北向きなので日照はありませんが採光が得られます

プランは全て70㎡を超え、本物件最大となる108㎡超のルーフバルコニー&ルーフテラス付きや、螺旋階段から上がるテラス付きの特殊住戸が充実しています。6・7階のバルコニー手摺りは透明ガラスが採用され開放感あるデザインですね。A棟同様に隣戸との境は天井まで高さがある隔板が採用されています。

住棟は城のお堀を彷彿とさせる擁壁上に建つので、一番下階となる5階でもA棟に被らずに前面が抜けてきます。立地特性を活かし高低差を上手くつかった秀逸なプランニングですね。

バルコニー手摺りからA棟共用廊下の手摺りまでは約14mあり、ほどよく離隔がとれています。開口部下には自然豊かなシーズンストリートがあります。グリーンビューというよりも見下ろす感じになるでしょうか。

A棟の屋根を超えた先には向根公園が見えてきます。公園から早渕川が流れる北側に向かって標高が下がりながら戸建て住宅が建つので、上層階の前面は視界奥まで抜けてきます。西側に建つヴェルヴュあざみ野は主開口に被らないので圧迫感はないでしょう。

B棟は前方のシーズンストリートに加え、南西側後方に小さな広場が設けられています。自然に囲まれ敷地中ほどに建つため、落ち着きある閑静なポジションです。セキュリティーの観点でも安心感がありますね。

住戸の出入りはエレベーターに2回乗る必要がありますが、西側の住戸は階段通路が近いのでエレベーターを使わないルートもあります。ゴミ捨て時にはゴミ置き場があるA棟へ外から入る必要があるので、悪天候時などは不便に感じるかもしれません。

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建設地の様子(関連記事):向根公園をチェックする

建設地の様子(関連記事):北西側をチェックする

C棟

C棟は敷地南西側の最もグランドレベルが高い場所に建ち、7〜9階の3階層(メゾネットのCFタイプ除く)となります。エントランスやゴミ置場から離れるため生活動線は良いと言えませんが、高台の落ち着きと良好な日当たりが享受できるポジションです。

南西角住戸の4LDK(CA・CCタイプ)は間口の広さにゆとりを感じる9.6mのワイドスパンプラン。南東角住戸の最上階(CFタイプ)は102㎡超のルーフバルコニー付きメゾネットプランが実現しています(上階部分が高さ制限20mに該当)。棟全体としてワイドスパンかつ連窓サッシ採用プランが多く、南向きらしい明るさに期待できそうです。隣戸境の隔板は天井までない背の低いタイプになっています。

建物一部が雁行型のため点線枠の列(CD1タイプ)は自己日影が発生します。第1期販売では同面積帯の住戸と比べ、50万円ほど安く設定されました(第1期販売価格表はこちら)。次期以降の販売価格はわかりませんが価格差に期待したいところですね。

開口部は荏田北部36号線が接道します。建物完成時期に合わせて住棟側の木々が伐採され、D棟先の敷地東側へ繋がります(現在も道路の位置付けではあるが木々が生えている状態:2024年6月時点)。バルコニーと木々は近接するので虫対策が必要になるかもしれませんね。なお、荏田北部36号線は舗装されない予定です。

実質ヒルトップに位置するC棟ですが、住棟は3階層となり高さがありません。開口部には擁壁が立ち、その先の接道は敷地よりグランドレベルが高くなります。前面に木々が立つのを踏まえると、上層階でも爽快な抜け感を得るのは難しそうです。D棟は高さ制限20mのエリアに建つので、住棟の階層が高くなります。眺望を優先したいのであれば、D棟の上層階がオススメです。

東名高速道路は標高20m以上も低くい位置にあるので視界に入りませんLD窓は二重サッシが採用されているので騒音対策も万全です(騒音チェックについては関連記事にて紹介しているのでチェックしてみてください)。

低層階の前面には擁壁が被ってきます。東側の住戸はD棟が近接するため囲まれ感は否めません。写真では見切れてしまい申し訳ないのですが、バルコニー手摺から擁壁までの距離は東側の住戸へいくほど短くなり(住棟が前に迫り出すCA・CB・CCは別途)、離隔は最小3mから最大11mほどになります。前建てとの離隔は日照に影響するので、擁壁までの距離を考慮しながら住戸位置を検討したいところですね。

住棟背後には自然豊かな広場があります。自然を感じられる空間が住戸の近くにあると、家族で気軽に寛いだりできて良いですね。日当たりも良く気持ちよさそうです。

西側の住戸は階段通路が近くにあるので、建物内を移動せずに出入りがしやすいポジションです。ただし高低差がある(広場から階段通路下の接道は標高差約20m)ため身体的な負担や、悪天候時の通行は配慮が必要です。

なお、敷地南西側の扉は避難用扉につき通常時は施錠されており通行はできません。

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建設地の様子(関連記事):南西側をチェックする

D棟

南東向きのD棟は他の棟と異なり、高さ制限20mとなる第一種住居地域です。住棟に高さがあるため全戸数の半分以上を占めるボリュームゾーンになります(全145戸に対し74戸)エントランスからは離れますが、パーティーラウンジ・キッズラウンジ・ゲストルームといった共用施設が集積し、自転車置場と駐車場に近いポジションです。

住棟は3〜11階となりますが東側から西側へ向けてグランドレベルが上がり段々と建つため、列によって階層が異なります。一部を除き最下層の住戸は半地下となり、前面に擁壁が建ちます。階層ごとの開口イメージは低層階が擁壁、中層階が木々、上層階が抜け感ある眺望となり、抜け感の有無により価格差がつくことが想定できます。

最上階からの眺望イメージです。南側は東急ドエルアルスあざみ野の存在感がやや強く、東側はあざみ野霊園の墓地が目に入りますが、高台立地らしい抜け感があります。晴天時は遠目に新横浜や、みなとみらい方面も見えそうですね。

角住戸はワイドスパンの4LDKやルーフバルコニー付き住戸、L字型バルコニーの開放感あるプランが配置されています。中住戸は70㎡を割る3LDKで6,000mm前後のナロースパンになりますが、LDは連窓サッシが採用され日照や開放感を得やすいプランです。隣戸境の隔板はC棟と同じく背の低いタイプになっています。上層階は透明のバルコニー手摺が採用されており開放感に期待できそうですね。

ルーフバルコニーは日当たりが良く明るそうです。北方向は抜け感ある眺望が楽しめます。最上階(一部除く)×日当たり×眺望と三拍子揃った好条件ポジションは人気がありそうですね。

D棟は東名高速道路の影響を最も受けるポジションですが、車道は前面接道から20m以上も標高が下がるので視界に入りません。騒音については二重サッシが採用されているので、窓を閉めた状態であれば問題ないでしょう。

一番下の階は前面が擁壁となる半地下住戸になります。第1期で供給された部屋(4階・DC2タイプ)はB棟で一番下の階の部屋(5階)と同水準となる坪307万円でした。面積が小さい分、北向きよりグロス価格が抑えらています(第1期販売価格表はこちら)。価格メリットを感じる一方、テラスから擁壁までの距離が短いのでモデルルームでは日照シミュレーションの要確認をおすすめします。

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建設地の様子(関連記事):南東側をチェックする

共用部

本物件の大きなメリットとなるのが、大規模マンションの醍醐味とも言える共用部です。複雑なランドプランを活かした多彩な共用空間が用意されています。あざみ野駅周辺は戸建てが多く、大規模マンションの供給が少ないエリアです(エリア周辺の分譲マンション事例は関連記事にて紹介しています)。充実した共用部はエリア内での差別化にもなってくるでしょう。

グランドエントランス

本物件の目玉とも言えるグランドエントランス。エントランスアプローチは短いものの、L字型の大きな庇とガラスウォールからなる二層吹抜けエントランスは抜群の存在感があります。

大きな庇の下には間接照明が仕込まれ、木調の軒裏を優しく灯してくれそうです。ガラスウォールを左右に分けるように配置された中央の外壁には天然御影石のベッセルホワイトを採用。清潔感と落ち着きを感じられるトーンで、細かな鉱石も入っているのでキラキラとしたきれいな印象の石種です。豊かなガラス面と高級感ある外壁が相まって品のあるファサードです。

夜の帰宅時に遠目からだんだん照明の灯りが近づくイメージをしたら、テンションが上がりますね。これぞ分譲マンションという感じで素敵です!

エントランスを入り風除室からホールにかけて右手側面(西側)の壁にも御影石が採用されています(左手となる東側は木調デザイン)。さらにはエレベーターホールや2階に上がる壁や階段にも御影石が使われ、非常に高級感あるつくりになっています。ガラスウォールから外に目を向けると、自然豊かな緑が目に入る何とも贅沢な空間です。

住戸は2階からになるため、各住戸への出入りはエントランス上のロビーを経由する必要があります(敷地西側の階段通路を利用する場合を除く)。面倒に思われがちな動線ですが、そう感じさせないほど魅力的な空間デザインは、住まう人に誇りや優越感を与えてくれるのではないでしょうか。

コワーキングラウンジ

エントランスホールの上にあるグランドロビー横には、コワーキングラウンジが配置されます。テーブルやカウンター席に加え、個室スペースもあるため電話やWeb会議などにも対応できます。窓面は床から天井までのフルハイサッシを採用。休憩時などに向根公園の緑を眺めながら気分転換するなど、開放感ある素敵なワークスペースですね。

シーズンストリート

A・B棟の間には植栽豊かなシーズンストリートがあります。いわゆる中庭となるポジションで落ち着きある空間になりそうですね。敷地西側の階段通路に接続しているので、グランドエントランスを経由しないで住戸出入りをする際のルートとしても利用できます。

シーズンラウンジ・ルーフテラス

住棟間の通路となる空中廊下の横にはルーフテラスがあります。無機質になりがちな通路ですが自然を感じるスペースを設けてくれていて嬉しいですね。ルーフテラスの下はシーズンランジになっています。

シーズンストリートから繋がる居住者の憩いとなるラウンジです。フロア内の窓面は床から天井まであるガラスウォールとなります。北向きなのでCGパースのような影の入り方は少々疑問に感じますが、豊かな窓面と木調デザインが相まってモダンで優しい印象を受ける素敵な空間ですね。奥を出た先の屋外にはベンチに囲まれた幼児向けのプレイロットになっています。

その他の広場

B・C棟の建物後方には広場が設けられています。敷地に高低差はあるものの、ゆとりあるランドプランや身近に感じられる自然は日々の生活に彩りを与えてくれそうです。

パーティーラウンジ

D棟にはコミュニティの場や集会室としても使えるパーティーラウンジが配置されます。リビング部分はダウンフロアになっており、のびのび寛げる空間が広がります。

パーティーラウンジにはプロジェクターとキッチンが完備。シーンや目的に応じて使い分けるなど、多目的利用ができ便利ですね。キッズラウンジと共用トイレが隣接しています。

ゲストルーム

同じくD棟には和テイストのゲストルームが設けられています。こちらの窓面すごくないですか!?なんとフルハイサッシが採用されているのです。残念ながら専有部には採用ありませんが、全住戸にフルハイサッシが実現していたらコストカット時代に逆行する素晴らしすぎる商品企画でしたね。

外には室内からの連続性を感じるテラスがあります。隠れ家のようで素敵な空間ですね。

駐車場・自転車置場

車と自転車の出入口は敷地北東角にあり、しっかりと歩車分離がされています。敷地は北東側に向かって緩やかな上り傾斜となるため、2階部分にあたる位置が駐車場になります。自転車置場はD棟2階の屋内がメインとなり、一部が屋外となっています。A・D棟は駐車場と自転車置場に近接するので動線が便利なポジションですね。

設置数および設置率は以下なります。

駐車場・自転車置場

⚫︎駐車場
64台(機械式:40台  平面式:24台)
総戸数に対する設置率:44%

⚫︎自転車置場
290台(屋内:277台 屋外:13台)
総戸数に対する設置率:200%

物件概要に記載の平面式駐車場29台は、荷捌き等スペース4台分とEV充電スペース1台を含んでいるため、月極として利用できる区画は実質24台になります。配送効率化を目指す対策として、政府は2024年度中に大規模新築マンション建設に際し、荷捌きスペース設置の義務付けを進める予定です(2024年5月28日 日本経済新聞調べ)。

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エレベーター動線

本物件は全145戸に対し4基のエレベーターが設置されます。通常マンションのエレベーターは上下階への移動を目的としますが、住棟間に生じる高低差を移動するためにも配置されていると言えるでしょう。総戸数としては2基あれば運用できることを鑑みれば、いかに複雑なランドプランなのかが窺えます。

下の写真は各棟およびエレベーター(ELVと表記)の位置を落とし込んだものです。グランドエントランスから各棟所在階までのエレベーター乗降回数をカウントしてみました。

エレベーター乗降必要回数

各棟所在階ごとのエレベーター乗降回数の一覧です。ルートは複数ありますが、必要最低限の乗降回数になります。C棟9階とD棟9〜11階はエレベーターに3回乗る必要があり(2回の乗り換え)、複雑な動線になっています。

所在階ELV乗降必要回数
A棟2階1回
A棟3・4階2回
B棟5〜7階2回
C棟7・8階2回
C棟9階3回
D棟3〜8階2回
D棟9〜11階3回

下の一覧は迂回ルートも含めて考えられる全てのエレベーター動線ならびに乗降回数です。

B棟 6・7階や、C棟 7・8階のように、同じ所在階でも迂回ルートによりエレベーター乗降回数が変わるケースもあります。エレベーターの待ち時間はその時々で変わるため最短時間のルートは分かりかねますが、動線と乗降回数の比較としてご参照ください。

ELV①は1階層分だけの移動なので、階段を利用される方が多いかもしれません。西側の階段通路を利用すればエレベーターを使用しない動線も考えられます。所要時間か身体的負担か、何を優先するかは各々異なると思います。ライフスタイルに合ったベストな住戸選びの検討材料にして頂ければ幸いです。

住戸から敷地の外に出るまで多くの時間を要するのは大規模マンションでよくある話です。本物件も例外なく、エントランスから離れる住戸は建物内の移動だけで5分以上かかるかもしれません。エレベーター乗り換えによる時間とストレス負担は容易に想像ができます。

日常の生活動線は快適なマンションライフを送るうえで重要なファクターです。各棟のポイントを洗い出し、優先事項を詳しく検討することが入居後の満足度に繋がると思います。あたり前と言われればそれまでの話ですが、本物件は複雑なランドプランゆえに強く感じた次第です。

ゴミ置場と利用について

ゴミ置場はA棟の1階、グランドホールが隣接するエレベーター横に位置します。上述のとおり複雑なランドプランのため、ゴミ置場から離れる住戸はゴミ出しの負担も少なくないと思います。

ダブルパンチになり兼ねない情報ですが、ゴミ置場の利用は24時間対応しておらず、収集日前の決められた時間でのゴミ出しとなります。重要事項説明の項目に入るようですが具体的なゴミ出しルールは以下になります。

ゴミ分別により収集日が異なるので、必然的にゴミ出しの回数が増えることが想定できます。棟や住戸位置によっては大きな負担となり、面倒に感じる方もいるかもしれません。上述したエレベータ乗降回数や動線を踏まえ、棟や住戸位置の検討をおすすめ致します

24時間ゴミ出しは戸建てにはないマンションならではの便利なメリットです。住戸数に対してゴミ置場のスペースが狭いためゴミ捨て可能日時を設けたようですが、建物内の動線が複雑となる本物件にはマストで対応して欲しかったですね。

おわりに

簡単ではありますが各棟の特徴を一覧にまとめてみました。複雑なランドプランもさることながら、棟や住戸ごとに特徴が異なるので選ぶ楽しみがあるマンションですね。各棟の比較表としてご活用ください。

戸数階数向き特徴
A28戸2〜4階・エントランス、コワーキンラウンジ、ゴミ置場の共用部が集積
・生活動線が良好
・専用庭プランなど特殊住戸あり
・向根公園 or 戸建てビュー、電線・電柱(一部住戸)との被りあり
・ELV乗降回数 2階→1回/3・4階→2回
B23戸5〜7階・向根公園ビュー
・前建てと被らず抜け感良好
・敷地中ほどにつき閑静で落ち着きあるポジション
・ルーフテラス付きプランなど特殊住戸あり
・ELV乗降回数 2回
C20戸7〜9階・ヒルトップに位置し落ち着きあるポジション
・ワイドスパン住戸が充実し日当たり良好
・東名高速道路が近接(二重サッシ採用につき騒音対策あり)
・エントランスやゴミ置場をはじめ各種共用部から離れる。
・ELV乗降回数 7・8階→2回/9階→3回
D74戸3〜11階南東・上層階は抜け感あり
・駐車場、自転車置場が近い
・パーティーラウンジ、キッズラウンジ、ゲストルームの共用部が集積
・東名高速道路が近接(二重サッシ採用につき騒音対策あり)
・エントランスやゴミ置場から離れる
・ELV乗降回数 3〜8階→2回/9〜11階→3回

24時間ゴミ捨て非対応という思わぬ落とし穴がありましたが、敷地内の高低差を巧みに活かしたランドプランや大規模ならではの多彩な共用部、モダンなデザインは入居後の満足度を高めてくれるはずです。棟ごとのメリット・デメリットがわかりやすいので、好みやライフスタイルから優先事項を見極めることで入居後の満足度が高まると思います。本記事がベストな選択に繋がる一助になれば幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。関連記事では【ポジション・建設地レポート・第1期販売価格】を紹介しています。こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。