横浜市

パークホームズ大倉山ザ・テラス|検討ポイント即わかり!納得の決断ができる厳選レポート

豊かな自然と穏やかな住宅地が広がり、住みやすさに定評のある東急東横線 大倉山。そんな大倉山駅徒歩8分の地に、新築マンション「パークホームズ大倉山ザ・テラス」(以下、本物件)が誕生します。

  • エリアではどんな位置づけの物件なの?
  • 駅から建設地のアプローチは良好?
  • 建設地や周辺の住環境はどんな感じ?
  • 価格やランニングコストはどれくらい?

上記をはじめ「この物件って実際どうなの?」といった悩みを持っていませんか?

そんな疑問を解消すべく、物件ポジションや立地の特徴を整理し、検討に役立つポイントをレポートしていきます。

「ここって大倉山になるんだっけ?」

エリアに詳しい方の中には、そう感じた方もいるかもしれません。

結論から言うと、幹線道路に挟まれた立地の本物件は、穏やかで閑静な住宅地の大倉山とはイメージが異なります。

本レポートでは周辺環境や建設地の現地調査をもとに、物件ポジションや立地の特性を徹底解説。また、3通りの駅徒歩ルートを実際に歩いて検証をしました。メインルートしか確認できていない方や、まだ現地を訪れるほど気持ちが高まっていない方でも、エリアの様子やポイントをサクッと確認できます。

物件の魅力だけでなく、事前に確認すべき注意点にも切り込みます。メリット・デメリットを理解すれば、生活のイメージがより鮮明に!検討に必要なポイントを厳選したレポートになっているので、ぜひチェックしてみてください。

記事の内容

下の目次から興味あるか所を選んでお読みいただけますのでご活用ください。

物件概要

物件名パークホームズ大倉山ザ・テラス
所在地神奈川県横浜市 港北区菊名6丁目30-38(住居表示)
交通東急東横線「大倉山」駅 徒歩8分/「菊名」駅 徒歩11分
総戸数83戸
構造/規模鉄筋コンクリート造地上7階建
駐車場総戸数 83戸 に対して 敷地内機械式 15台 敷地内平面 1台
間取り1LDK~4LDK
専有面積44.82㎡~80.76㎡
竣工時期2026年6月下旬予定
入居時期2026年7月下旬予定
敷地面積2,367.37㎡
分譲後の権利形態敷地及び建物共用部分は専有面積割合による所有権の共有
建物専有部は区分所有権
管理形態管理組合結成後、三井不動産レジデンシャルサービス株式会社に管理委託
用途地域近隣商業地域、第1種住居地域
売主三井不動産レジデンシャル株式会社/日本郵政不動産株式会社
施工会社大末建設株式会社

ポジション

エリアの特徴(マクロ視点)

はじめに大倉山駅周辺を範囲としたマクロ視点において、エリアの特徴を確認していきます。

快適なアクセス東横線

人気路線ランキングでも常に上位にランクインする利便性の高い東急東横線。 渋谷と横浜をダイレクトに結びみなとみらい線や副都心線への直通運転により、広範囲へのアクセスが可能です。

本物件の最寄りは各駅停車の大倉山駅ですが、特急停車の菊名駅まで徒歩11分2駅2路線が利用できるポジションは、アクセスの柔軟性が高まる大きなメリットになります。

菊名駅からは渋谷まで約30分、横浜まで約6分、新横浜まで約2分と、スムーズなダイレクトアクセスが可能です。通勤では都心方面・横浜方面どちらにも出やすく、みなとみらい方面へも直通で移動できるため、ショッピングやレジャーにも便利なポジションですね。

画像出典:物件公式サイト

美しい街並みと商店街

大倉山駅を出ると、すぐに2つの商店街が広がります。 西側のエルム通り商店街は、白い壁と装飾柱で統一されたギリシャ風の建物が特徴。清潔感がありモダンな雰囲気が漂います。 また、電柱の地中化により開放感があり、歩くだけでも気持ちのいい街並みです。

東西を結ぶレモンロード商店街とエルム通り商店街には、約180店舗(2025年2月時点)が軒を連ね、バス通りとしても機能しています。 個性豊かな店舗が並ぶ通りには、どことなくレトロな雰囲気も。大型の商業施設こそありませんが、都会の喧騒を忘れさせる、穏やかでスローな時間が流れる商店街です。

画像出典:物件公式サイト

歴史と自然に寄りそう

駅の北西側、高台の一帯に広がる大倉山公園。園内には、白亜のギリシャ神殿を思わせる大倉山記念館が佇みます。

1932年に大倉精神文化研究所の本館として創建され、その後、大改修を経て横浜市指定有形文化財に。現在は地域の文化施設として親しまれ、イベントの開催や映画・ドラマのロケ地としても活用されています。荘厳な建築様式とノスタルジックな雰囲気が特徴ですね。

公園内は高台に位置し、起伏に富んだ地形ですが、自然豊かで広々とした開放的な空間。 46種類・約220本の梅林が植えられており、毎年2月~3月には「大倉山観梅会」が開催され、多くの人で賑わいます。

駅から公園までの道のりは急坂が続きますが、身近に自然や文化と触れ合える貴重なスポットです。

立地のポイント(ミクロ視点)

冒頭でも提起した「ここは大倉山と言えるのか?」というテーマについて、ここからは本物件のポジションをミクロ視点で考えていきます。

菊名6丁目アドレス

「大倉山」の名を冠する本物件のアドレスは、実は菊名6丁目。 最寄りは確かに大倉山駅(徒歩8分)で、菊名駅(徒歩11分)よりも近いものの「大倉山らしい物件か?」と考えると、懐疑的になってしまうのが正直なところです。

後ほど建設地や周辺環境を詳しくレポートしますが、綱島街道沿いで環状2号線を越えた立地は「大倉山=閑静で穏やかな住宅地」というイメージを持っていると、違和感を覚えるかもしれません。 これは、目の前に建つプレミスト大倉山にも共通するポイントです。 販売プロモーションとして「菊名」よりも「大倉山」のネームバリューを活かした方が、マーケットに響きやすいことが背景にあると考えられます。

大倉山の町丁目構成を見ても、駅東側から綱島街道の内側(一部外側)が大倉山1丁目、駅西側から鶴見川手前までが大倉山2~7丁目。いずれも環状2号線の内側に位置しています そのため、環状2号線の外側にある本物件は、大倉山エリアとしては少し異なる印象を受けるかもしれません。

画像出典:Geoshapeリポジトリより引用のうえ加筆

公式HPがリリース時のファーストインプレッションとして、以下のような投稿をXでポストしました。

下の写真は大倉山3丁目の街並みになります。整然とした戸建が建ち並び、落ち着いた雰囲気が広がる住宅エリアです。一方で、本物件は街道沿いに位置するため騒音の懸念があり、住環境の違いは明らかです。

用途地域マップを見てのとおり、駅の西側には住居専用地域が広がっています。 なかでも大倉山3・4丁目周辺は、大倉山らしさを象徴する閑静で穏やかなエリアです。

その一方で、本物件は綱島街道と環状2号線という幹線道路に挟まれた立地。 大倉山アドレスの住宅エリアとは住環境が異なるため、その点を把握したうえで検討を進める必要があるでしょう。

既に建設地まで足を運ばれた方は実感できると思いますが、環状2号線を超えるハードルは高いと感じるかもしれません。

なお、環状2号線を超える点はデメリットだけでなくメリットもあるので、後ほど詳しく解説します。

画像出典:横浜市行政地図情報提供システムより引用のうえ加筆

フラットな立地

下の標高マップの通り、建設地は丘陵地に囲まれたエリアに位置し、周辺を含めて生活圏はフラットな地形です。

綱島街道沿いは北へ進んでも南へ進んでも標高が高くなり、 環状2号線の東側はアップダウンが多いエリア。対照的に、本物件は大倉山・菊名の2駅をフラットな道のりで利用できるため、坂道が多いエリアにおいて生活の大きなメリットとなります。

画像出典:国土交通省国土地理院より引用のうえ加筆

縦横無尽のアクセス性

綱島街道沿いかつ環状2号線を越えた立地はデメリットだけではありません。 縦の移動に便利な綱島街道と、横の移動に適した環状2号線が交差するポジションは、車でのアクセスが抜群というメリットがあります。

車を使えば新横浜複合商業施設のトレッセ横浜もすぐ近く。 東横線の利便性に加え、車活用によって日常生活圏がさらに広がる立地です。

さらに、首都高速の馬場I.Cまでは約5分港北I.Cを使えば第三京浜や東名高速にもスムーズに接続可能。 高速道路を活用しやすいポジションも、大きな魅力のひとつです。

画像出典:物件公式サイト

敷地の目の前には大豆戸交差点バス停があり、バス利用がとても便利な立地です。 新横浜駅、新綱島駅、鶴見駅、横浜駅など、各方面へスムーズにアクセスできます。

新横浜へは菊名駅から横浜線で1駅ですが、徒歩11分の駅距離を考えると、バス利用が便利です。 駅前には大型商業施設があり、新幹線に加え、羽田空港・成田空港行きのリムジンバスも発着。遠方への移動やレジャーの選択肢が広がる点も魅力です。

このように、綱島街道と環状2号線が近接する立地だからこそ得られるアクセス利便性は、本物件ならではの強みと言えます。

港北区総合庁舎前のバス停も近接しており、新横浜駅やトレッセ横浜を経由して鶴見駅方面へ運行。車を所有しなくても、気軽にバスを利用できるため、買い物などの日常生活で重宝しそうです。

また、バス停がエントランスの目の前にあるため、雨天時にも恩恵が受けられます。大倉山駅前も経由するため、悪天候の日はバスを活用するのも一つの選択肢です(菊名駅前バス停から菊名駅までは230mほどと少し離れています)

画像出典:Googleマップより引用のうえ加筆

また、トヨタレンタカーが隣接しているため、駐車場の確保や維持費を考慮すると、車を所有しなくても必要な時に利用しやすい環境が整っています。

生活利便性

菊名駅まで足を延ばせるポジションなので、大倉山と菊名の2つのエリアが生活圏となります。もちろん、大倉山の商店街も利用できますが、エルム通り商店街をはじめとする西側エリアを日常的に使うかというと、やや疑問が残ります。

最寄りのスーパーは徒歩6分のサミットストア。菊名駅との動線上にあるため、頻繁に利用するスーパーになりそうです。

また、大倉山は飲食店が多くないため、外食派にとってはやや物足りなさを感じるかもしれません。ただし、菊名エリアも利用すれば、選択肢を広げられます。

画像出典:物件公式サイト

菊名小学校が通学区となる点や、幼児施設への動線を考えると、菊名エリアがメインの生活圏になるかもしれません。やはり環状2号線超えのハードルを高いと感じるかどうかは、検討のポイントの一つになりそうです。

医療施設も充実しており、総合病院の菊名記念病院に加え、至近には休日急患診療所もあります。子育てファミリー層にとって安心できる環境と言えます(交通量の多さによる安全面は注意が必要)。

なお、中学校の通学区は人気の大綱中学校。学区の評判も高く、教育環境を重視する家庭にとっては魅力的なポイントになると思います。

周辺エリア分譲事例

ここからは周辺エリアの分譲事例をチェックしていきます。

下のマップおよび一覧は大倉山駅徒歩10分以内で、2005年1月以降に販売された分譲マンションを落とし込んだものです(投資用マンションは除く)。①~⑨は駅東側、⑩~⑫は駅西側で供給されたマンションとなり、番号の並びは駅徒歩分数が早い順(同分数は分譲開始順)になっています。

※スマホでの閲覧は文字等が小さいので画像を拡大してご覧ください

画像出典:リアルネット マンションサマリより引用のうえ加筆

このエリアは子育て世帯が多く、平均専有面積70㎡を超えるファミリー向けマンションが大半を占めています。

マップを見ると分かるように、駅東側よりも西側の供給が少なく、直近20年以内で駅近物件の供給はありません。大倉山駅周辺から戸建て中心の住居専用地域となるため、マンションの供給自体が限られています。それゆえか、過去にはプラウ大倉山サウスコートやディアージュが即日完売するほどの人気を集めました。

東側エリアには駅徒歩5分以内の駅近物件があるものの、住居専用地域の落ち着いた西側エリアとはやや異なる雰囲気を持っています。

エリア全体を通して100戸を超える物件は、パークホームズ大倉山とプレミスト大倉山の2物件のみであり、大規模マンションの供給は希少なことが分かります。(駅徒歩11分以上・築21年以上の物件では大規模マンションの供給あり)

本物件は大規模までいきませんが、83戸の中規模からなる三井ブランドの新築マンションという点に魅力があります。「パークホームズ大倉山」を冠する物件は、無印とガーデン(※大倉山駅徒歩16分のためリスト対象外)に続いて3物件目。

騒音や住環境をトレードオフとして許容できるなら、車・バス便によるアクセス性の高さは強みになるはずです。

エリア3物件目のパークホームズ

三井不動産レジデンシャルが掲げる「Life-styling × 経年優化」。ライフスタイルの変化に寄り添いながら、住まいの価値を長く維持し、さらに高めていくというブランドコンセプトです。

本物件は大倉山エリアで3物件目となる「パークホームズ」シリーズの新築マンション。これまで培ってきた実績と、エリアを熟知したプロジェクトとして期待が高まります。

パークホームズ大倉山
2012年9月完成
総戸数177戸/駅徒歩6分

パークホームズ大倉山ガーデン
2021年12月完成
総戸数57戸/駅徒歩16分

なお、三井不動産レジデンシャル設立前の三井不動産が供給した「パークコート大倉山」を含めると、本物件はエリア4物件目の三井ブランドのマンションとなります。

駅徒歩ルート

本物件は複数の駅徒歩ルートがあり、実際に3パターンのルートを歩いて検証をしました。ここからは特徴の異なる各ルートを周辺の様子と合わせてチェックしていきましょう。

各徒歩ルートの終わりに、対象のマップへ移動するアンカーリンクを設置したのでご活用ください。

アンカーリンク

下記のテキストリンクから見たいエリアにジャンプできます。

ルートA:歩道橋ルートへ進む

ルートB:高架下ルートへ進む

ルートC:菊名駅ルート

ルートA:歩道橋ルート

まずは最短ルートとなる歩道橋を渡るルートを紹介します。

画像出典:物件公式サイトより引用のうえ加筆

大倉山駅の高架下にある出入口からスタート。本物件は駅の東側に位置しています。西側にあるエルム通り商店街は駅から本物件へ向かうルート上にはないため、日常的に利用する機会は少ないかもしれません。

とはいえ、駅前には7:00〜24:00まで営業する東急ストアがあり、日常の買い物には便利です。

駅前はややワチャついた雰囲気はあるものの、嫌悪施設はありません。学生街の日吉や、繁華街の雰囲気がある綱島とはまた少し異なりますね。

東の綱島街道にかけて、飲食店や日用品店、医療施設、学習塾、保育施設が並ぶレモンロード商店街が続いています。

電線・電柱のないエルム通り商店街とは雰囲気が異なります。せかせかした雑多な印象は少なく、どこかレトロな空気が漂う商店街です。路地に入ると、人気のイタリアンバルや昭和を感じる町の焼肉屋さんなどを楽しめます。

歩道がやや狭い点は気になるかもしれませんが、フラットな道のりのため、ベビーカーを押しながらの移動でも負担は少ないでしょう。

道の奥に見える高架上は新幹線の通過ルート。そのまま下をくぐり、綱島街道へと進みます。

綱島街道の出入口となる、大倉山交差点です。駅から続く商店街はここで終わり、街道は渡らずに右手へ進みます。

ここからは、交通量の多い綱島街道沿いを進みます。一般車両に加え、バスやトラック、救急車も通るため、騒がしく感じるかもしれません。道はフラットですが、狭い場所もあるため、小さなお子様の歩行には注意が必要です。

左手に見える茶色の建物は港北区役所。行政手続きなどが便利ですね。

さらに街道を進むと、ザ・パークハウス大倉山が右手に見えます。もともとの歩道に加え、通路となる公開空地が設けられているのは、都市計画道路計画線に合わせて建物をセットバックさせているためです。綱島街道が拡幅される際には、外構の植栽部分が削られます。

本物件も綱島街道沿いに位置し、都市計画道路計画線を考慮して建てられますが、事業が決定した時の影響はザ・パークハウスよりも軽微なものとなります。

ザ・パークハウス大倉山を越えた先に見える歩道橋エリアが、渋滞ポイントとしても知られる大豆戸交差点

綱島街道と交差する環状2号線は、トレッサ横浜・鶴見方面や新横浜駅方面へ向かう4車線の主要幹線道路。ここを超えるには歩道橋を渡る必要があります。雨風が強い日や荷物が多い時は、歩道橋の上り下りが負担になります。

アドレスの話でも触れたように、環状2号線を超えるハードルは身体的にも精神的にも高く、物件選びの判断を左右する要素のひとつになりそうです。

歩道橋にはスロープが設置された場所もあり、自転車での通行は可能です。ただし、ベビーカーでは不安を感じる場面がありそうです。

写真のとおり環状2号線の混雑具合がよく分かります。右奥に見える高い建物は新横浜プリンスホテル。大倉山駅も菊名駅も新横浜線の恩恵は受けませんが、環状2号線を利用すれば新横浜へはスムーズにアクセスできます。

歩道橋を渡り、大豆戸交差点を超えると、アドレスは大倉山1丁目から菊名6丁目へと変わります

「本物件のポジションは大倉山エリアか?」という問題提起に対しては、立地特性だけでなく、アドレスそのものが答えを示しているとも考えられます。とはいえ、最寄り駅は大倉山になるので、アドレスや住環境、雰囲気をどこまで重視するかで評価は分かれるでしょう。

ここから建設地まではわずかな距離ですが、電柱や街灯も影響して、歩道がさらに狭く感じられます。写真では分かりにくいですが、歩道には小さな起伏があり、決して歩きやすいとは言えません。

トヨタレンタカーを越えると、建設地に到着します。最短ルートではありますが、歩行時の負担が大きく、心身への影響が気になるルートです。

ルートA:歩道橋ルートへ戻る

駅徒歩ルート アンカーリンクへ戻る

ルートB:高架下ルート

続いては、大倉山駅から環状2号線の高架下を経由するルートです。

綱島街道や大豆戸交差点の歩道橋を通らずに進めるため、段差が少なくスムーズな移動が可能。所要時間は徒歩10分ほどで、ルートAよりやや長くなりますが、安全面に配慮されたルートといえます。

駅からの道のりは、途中までレモンロード商店街を通るルートと同じです。郵便局が見えたら、右手の路地へ進みます。

大倉山1丁目の住宅地を通り抜けていきます。ピザーラの上に見えるのは、新幹線の高架。そのまま高架に沿ってさらに進みます。

商店街や綱島街道とは異なり、人通りは少ないので夜間はやや暗く感じるかもしれません。突き当たりを左へ曲がり、高架の下を通り抜けます。

高架下を抜けると、パークホームズ大倉山が見えてきます。物件コンセプトは森の美術館。エリアでは希少な総戸数177戸の大規模レジデンスになります。シンボルツリーと温かみのあるデザインが魅力ですね。

ここまでで約6分。道のりの半分以上を進んできました。パークホームズ大倉山の横を通り、そのまま直進していきます。

しばらく進むと右手に東横線の線路が見えてきます。子どもと歩く際は、電車が見えるので喜ぶかもしれませんね。

さらに道なりに進むと、環状2号線の高架が見えてきます。この高架下をそのまま通り抜けます。

高架下の雰囲気はこんな感じです。夜はやや暗く感じるかもしれませんが、道幅が広いため閉塞感は少なく感じます。

高架下を抜けたら、すぐに左へ折れます。クレーンが見える場所が建設地です。綱島街道沿いを歩く歩道橋ルートと比べて、幹線道路が視界に入ってこないので、移動時の体感も変わってくると思います。

そのまま左手の環状2号線に沿って進み、右へ曲がります。

敷地北側の道を進むと建設地に到着です。さらに直進してのエントランスから出入り可能ですが、自転車置場の出入口を利用すると、わずかにショートカットができます。

なんと駅からここまで、信号も階段もないフラットなアプローチ。さらに、車通りを避けられるため、ベビーカーでの移動やお子様連れでも安心です。

なお、敷地南側には北側と同様に通路扱いとなる道があります。この道を直進し、綱島街道を左へ進むとエントランスに到着です。

道幅が狭いため、人とすれ違う際は配慮が必要ですが、⑨のルートと比べてもエントランスまでの距離はほぼ変わりません。

ルートB:高架下ルートへ戻る

駅徒歩ルート アンカーリンクへ戻る

ルートC:菊名駅ルート

最後の徒歩ルートは、菊名駅からのルートです。東横線では特急に加え、通勤特急や急行も利用可能。駅徒歩11分とやや距離はありますが、横浜線も使えるため電車アクセスの利便性は良好です。

画像出典:物件公式サイトより引用のうえ加筆

駅構内の様子です。東西をつなぐコンコースは広々としており開放感があります。

左側に見えるのは東急ストア。駅ビル改修工事のため、3月14日で閉店となりますが、2026年秋頃に新装オープンの予定です。入居後しばらくすれば利用できるため、仕事帰りの買い物も便利ですね。

菊名駅東口の様子です。駅前に広場のようなスペースはなく、バスやタクシーを待つ人が多いため、階段に行列ができることもしばしば。

駅前の道路は一方通行のため、綱島街道側からの車両は通り抜けは不可です。その影響により、菊名駅前バス停は駅から約230m離れた綱島街道沿いに設置されており、駅前には停まりません。

バスが通る際は車両がその横を抜けるため、道路は入り組んだ状態になります。また、綱島街道へ抜ける車両が集中し、渋滞も少なくありません。歩道がなかったり、狭い場所もあるため、歩行時は十分に注意が必要です。

歩行者空間の改善や渋滞緩和を目的に、菊名東口地区市街地再開発事業の計画が進められています。駅から駅ビルを経由し、シームレスに綱島街道までつながる構想ですが、具体的なプランはこれから検討される段階。詳細は不明なものの、駅前環境が大きく変わるのは間違いないでしょう。菊名駅も利用可能な本物件は、再開発の恩恵を享受できるポジションです。

旧綱島街道にあたる駅前通りには、菊名東口商栄会の店舗が並び、その先で綱島街道へとつながります。商店街にはチェーン店に加え、レトロで親しみやすい飲食店も点在します。

商店街を抜けると、綱島街道に出ます。人や車の往来が多いエリアを抜け、そのまま街道沿いを直進します。

街道沿いには学習塾が多く並び、スポーツスクールもあります。ちなみに、日能研の創業は現在の菊名校から始まったそうです。

歩道は平坦で幅も確保されているため、並んで歩いたり、すれ違う際も大きな支障はなさそうです。

本物件までの動線上にはサミットがあります。ドラッグストアや100円ショップ、アパレルなどが入る複合店で、本物件から最も近いスーパーとなるため、日常的に利用する機会が多くなりそうですね。

地下のサミットフロアは広々としており、品揃えも豊富です。

街道沿いではありますが、道中には緑道もあって自然を感じられます。

オリンピックの看板を越えれば、エントランスまでもう少し。直線の道が続くため、体感的には長く感じるかもしれません。

建設地に到着しました。日中は綱島街道を走る車の流れが途切れず、騒音がネックとなります。ただし、駅からのアプローチは終始フラットで、歩道橋による階段移動の負担もありません。

ルートC:菊名駅ルートへ戻る

駅徒歩ルート アンカーリンクへ戻る

いかがでしたでしょうか?

ご覧の通り、各ルートはそれぞれ特徴が異なります。商業施設の利便性や電車アクセスなど、目的に応じて使い分けが可能。駅近ではありませんが、2駅の間にあるポジションゆえに選択肢の多さが強みと言える物件です。

物件の特徴

立地のチェックポイント

ここからは立地のポイントについて確認していきます。大きなポイントは次の5点だと考えます。

  • 大倉山駅方面からは環状2号線を超える立地
  • 敷地東側は綱島街道沿いに位置
  • 敷地西側は環状2号線が近接し、建物は綱島街道との間に挟まれる
  • 北側と南側には車両通行禁止の通路(市道)あり
  • 敷地南東側に高圧線が通る

なお、本物件は三面が道に接していますが、接道要件を満たしていないため三面接道には該当しません。

ポイントの詳細をチェックしていきましょう。

大豆戸交差点からの様子です。環状2号線と綱島街道に挟まれたポジションであるのがよくわかります。本物件はファミリー世帯をメインとするマンションのため、お子様の安全面や住環境への配慮は、検討時にしっかり確認しておきたいポイントになるでしょう。

片側4車線の環状2号線は、綱島街道以上に車の往来が多く、敷地からは少し離れますが近接するため、騒音や排気ガスの影響については考慮が必要です。

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敷地東側は綱島街道に面しており、大豆戸交差点の手前ということもあって、車が滞留しやすいエリアです。

東向きの住戸はプレミスト大倉山との離隔が確保される一方、騒音や空気環境による影響は考慮が必要です。日常的にどの程度影響を受けるかを踏まえて検討したいところ。

また、エントランスや駐車場の出入口が設けられるため、出入りの際は安全面に気を配る必要があります。

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敷地西側にはアパートがあるため、直接接道はしていません。写真左に見えるのは環状2号線が広がり、その近さが実感できます。

西向きの住戸は、前建てとなるアパートとの距離感に加え、環状2号線の騒音の影響も考慮したいポイントです。

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敷地北側には、車両通行禁止の市道が通っています。この道は歩行者や自転車が通行する通路として利用されており、接道要件(幅員4m以上)を満たしていないため接道扱いとはなりません。

配棟計画上、主開口となる住戸はありませんが、一部のルーフバルコニー付き住戸がこの通りに面します。

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敷地南側の様子です。北側と同様に市道が通っていますが、幅員は約1.8mと狭く、人とすれ違う際やベビーカーでの移動には配慮が必要になりそうです。

南向きの住戸となりますが、低層階や住戸の位置によっては戸建てとの被りが生じ、抜け感や日照条件に差があります。

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注目ポイント

建物の特徴やプランの工夫について、注目したいポイントを確認していきます。

デザイン

注目したいのは、洗練されたデザインです。

特に二層吹き抜けL字型の庇によるエントランスは秀逸。階層ごとに異なるバルコニー手すりや、ランダムに配置された木目調の軒天井が横のラインを強調し、建物全体の印象を引き締めています。

大規模物件のような圧倒的な存在感こそないものの、エリア内では異彩を放つ、目を引くデザインとなりそうです。

画像出典:物件公式サイト

プランニング

物件名に「ザ・テラス」とある通り、テラス&専用庭付きのプランが充実しています。ただし、落ち着いた住宅エリアとは異なり、幹線道路に囲まれた立地であるため、商品コンセプトとのギャップを感じる方もいるかもしれません。

一方、下階を気にせず戸建て感覚で暮らせる1階住戸の設計は、子育て世帯にとってライフスタイルの幅を広げる選択肢になりそうですね。

ヌック付きのプランは、子どもの遊び場や勉強スペース、ワークスペースなど、マルチに活用できます。散らかりがちなおもちゃがLDに広がるのを防ぎ、スマートな生活動線を実現できそうです。

予定価格

直近で分譲されたプレミスト大倉山(平均坪単価約350万円)と比べて、約1割ほど高くなっています。向きによる価格設定は、南向きが最も高く、次いで東向き、西向きの順です。綱島街道沿いの東向きはやや抑えめですが、西向きは環状2号線の騒音に加え、前建ての影響も考慮され、さらに価格が抑えられています。

第1期予定価格まとめ

  • 全体 平均坪単価:約385万円
  • 東向き 平均坪単価:約385万円
  • 南向き 平均坪単価:約400万円
  • 西向き 平均坪単価:約370万円

坪400万円超えがスタンダードになりつつある東横線の新築価格。武蔵小杉や横浜では坪600万円前後と、多くのサラリーマンには手が届きずらい水準です。東横線沿線の中では比較的リーチしやすく、隣の新横浜エリアの物件(リビオ新横浜:坪単価約400万円)と比べても検討しやすい価格帯ではないでしょうか。

下のXポストは、ザ・パークハウス大倉山の売出し事例についての投稿です。初売出しは5,380万円(坪371万円)でしたが、価格改定を重ね、最終的に4,980万円(坪343万円)で販売終了(成約価格は不明)。1LDKの事例ではありますが、新築時との価格差や周辺の中古相場との乖離を確認しながら、慎重に検討することが大切です。

ランニングコスト

管理費はやや高めの設定です。ディスポーザーは備わっているものの、共用施設や内廊下はなく、機械式駐車場の設置数(機械式15台/平置き1台)を踏まえると重く感じられます。

管理は外部管理者方式(いわゆる第三者管理方式)を採用。管理会社である三井レジデンシャルサービスが管理組合の業務執行機関の役割を担うため、区分所有者の役員活動の負担は軽減されます。一方で、管理内容の把握や適切な監視が求められるでしょう。

ランニングコストまとめ

  • 管理費(月額):約298円/㎡ 
  • 修繕積立金(月額):約133円/㎡
  • インターネット利用料(月額):1,320円
  • 給湯器リース代(月額):3,003円
  • 駐車場使用料(月額):17,500円〜21,500円
  • 駐輪場使用料(月額):200円〜1,000円

※上記のランニングコストは予定金額となり、変更になる場合があります。

おわりに

物件ポジションについて

本記事の冒頭で触れた「ここって大倉山になるんだっけ?」という疑問を振り返りつつ、まずは物件ポジションの正しい把握が大切です。

穏やかで閑静な大倉山らしさがある西側エリアとは異なるが、菊名エリアも生活圏に含むハイブリッドな立地。その点に魅力を感じられるかどうかが、一つの判断基準となってきます。

また、駅からのアプローチや、綱島街道沿いかつ環状2号線との間に位置する立地を許容できるか、それ以上に縦横無尽なアクセス利便を魅力と感じられるか。これらが検討における重要なポイントになります。

立地について

「ザ・テラス」を添えた物件名とは裏腹に、立地の騒々しさは否めず、やや違和感を感じました。商品コンセプトと立地のギャップをどう捉えるかは、一つの論点になりそうです。

特に訴求プランとして設けられた専用庭付き住戸は、室内の騒音対策がクリアできたとしても、庭先では騒音の影響が気になるかもしれません。

商品企画と住環境にミスマッチを感じるかどうかは捉え方次第で変わりそうですが、 こうした考えを持つことで、現地調査での確認ポイントが明確になり、住戸条件による価格差にも納得感を持って検討を進められるでしょう(続編記事では、建設地の詳細や住戸位置の攻略ポイントを詳しく解説予定)。

大倉山を「閑静な住宅地」として強くイメージしていると、本物件の立地はやや異質に感じるはずです。子育て世帯のファミリー層にとって、どのように映るのかも検討要素となるでしょう。もし、リセールも視野に入れての検討であれば、主にファミリー層からどう評価される物件かを考慮するのがよいかもしれません。

各向き・住戸攻略について

デザイン性は高く、良くも悪くも交通量の多い立地だからこそ、通る人の目を惹く物件になるとも言えます。

向きや階層によって、眺望や日当たりの条件が大きく異なり、条件の良し悪しが価格差にも明確に反映されています。

それゆえに、幹線道路や高圧線の影響を受ける立地特性を理解した上での住戸選びがポイントです。価格が抑えられた住戸には、それなりのワケがあるはず!?

住まい選びではエリア特性や立地条件が、自分のライフスタイルに合うかどうかを見極めることが重要です。本物件には多くの魅力がある一方で、向きや階数、住戸位置による慎重な検討も求められます。

続編レポート(有料)では、建設地の特徴や住戸位置の攻略について、さらに踏み込んで解説!住戸選びは居住性だけでなく、将来的なリセールのしやすさにも影響を及ぼす可能性があります。住戸選びの最適解を探る方は、乞うご期待!

人気の東横沿線において、本物件は一般のサラリーマンが現実的に検討しやすい数少ない新築マンションだと思います(それも三井ブランド!)。生活利便性と価格のバランスを見極め、ベストな選択の一助になれば幸いです。