今回はエリア28年ぶりとなる全509邸の大規模レジデンス、プライムパークス横浜並木 ザ・レジデンスの建設地レポートをしていきたいと思います。物件ポジションや街の住みやすさについては【エリアレポート編】で紹介していますので、まだお読みでない方はチェックしてみてください。
- 2つの敷地があるけど建設地や周辺はどんな感じなんだろう?
- 大規模マンションは気になるけど建物の特徴を知りたいな
本記事では上のような疑問が解決できる内容になっています。
建設地の様子や建物の特徴を詳しく紹介していきますので、現地を知らない方も行ったような臨場感でご覧頂けると思います。現地調査で感じた一次情報をレポートしていきますので是非お楽しみください。
記事前半では建設地と周辺の様子について、後半ではランドプランや共用部など建物の特徴について書いています。下の目次から興味あるか所を選んでお読みいただけますのでご活用ください。なお、建設地は複数回にわたり調査しているため、掲載写真は撮影時期により工事進捗が異なります。
Contents
物件概要
共通物件概要
売主 | 京浜急行電鉄株式会社/京急不動産株式会社/相鉄不動産株式会社/総合地所株式会社 |
設計・監理・施工 | 株式会社長谷工コーポレーション |
管理会社 | 株式会社京急リブコ(予定) |
分譲後の権利形態 | 敷地:専有面積割合による所有権の共有、建物:専有部分は区分所有権、共用部分は専有面積割合による所有権の共有 |
管理形態 | 区分所有者全員で管理組合を結成し管理会社に委託 |
〈東敷地〉全体概要
所在地 | 神奈川県横浜市金沢区並木三丁目1-1(地番) |
交通 | シーサイドライン「幸浦」駅徒歩4分、京急本線「京急富岡」駅徒歩27分 |
総戸数 | 199戸 |
敷地面積 | 7,139.95㎡ |
建築面積 | 3,146.39㎡ |
延べ床面積 | 15,125.58㎡ |
用途地域・地区 | 第一種住居地域、準防火地域、第4種高度地区 |
構造・規模 | 鉄筋コンクリート造地上7階建 |
建ぺい率・容積率 | 60%・200% |
駐車場 | 102台(機械式:100台、平置:1台、車椅子使用者用平置:1台) |
自転車置場 | 300台(上下固定2段式:260台、子乗せスライド式:40台) |
間取り | 2LDK~4LDK |
専有面積 | 58.86㎡~81.44㎡ |
建物竣工予定時期 | 2025年2月下旬 |
入居開始予定時期 | 2025年3月下旬 |
〈西敷地〉全体概要
所在地 | 神奈川県横浜市金沢区並木三丁目2-1他(地番) |
交通 | シーサイドライン「幸浦」駅徒歩5分、京急本線「京急富岡」駅徒歩26分 |
総戸数 | 310戸 |
敷地面積 | 11,271.52㎡ |
建築面積 | 4,977.87㎡ |
延べ床面積 | 24,768.23㎡ |
用途地域・地区 | 第一種住居地域、準防火地域、第4種高度地区 |
構造・規模 | 鉄筋コンクリート造地上7階建 |
建ぺい率・容積率 | 60%・200% |
駐車場 | 駐車場 156台(機械式:98台、平置:57台(カーシェア用2台含む)、車椅子使用者用平置:1台) |
自転車置場 | 465台(上下固定2段式:402台、子乗せスライド式:63台) |
間取り | 2LDK~4LDK |
専有面積 | 55.62㎡~89.30㎡ |
建物竣工予定時期 | 2025年4月下旬 |
入居開始予定時期 | 2025年5月下旬 |
建設地と周辺の様子
総敷地面積18,400㎡超、東と西の2つの敷地に建設される全509邸の大規模レジデンス。まずは建設地と周辺の様子をレポートしていきます。
駅徒歩ルート
金沢シーサイドライン「幸浦」駅から東敷地(以降ではイーストと表記)の建物出入口まで徒歩4分、西敷地(以降ではウエストと表記)の建物出入口まで徒歩5分となる駅近立地に位置する本物件。下のマップの黄色の点線が駅からの徒歩ルートになります。駅から物件までのアプローチと周辺の様子をチェックしていきましょう。
※スマホでの閲覧は文字等が小さいと思いますので画像を拡大してご覧いただけると幸いです
奥に見えるのが幸浦駅の入り口です。駅改札を出て緩やかなスロープを通り湾岸道路を渡ります。
眼前には金沢シーサイドタウンの団地群が広がります。新緑の季節は緑とツツジがきれいで景色がとても良いですね。
現状は駅へと繋がる通路はバリアフリー化されていなく階段を利用する必要がありますが、並木北駅と幸浦駅の2駅において、エレベーター工事が計画されているので将来的には設置されます。なお、隣りの並木中央駅(徒歩10分ほど)にはエレベーターが設置されているので、ベビーカー利用などによりどうしても階段を利用したくない場合はそちらを利用するのがよいでしょう。
なお、階段を使用しないで緑道のなかを通るルートもあります。気分によってルートを変えるのもありですね。ただし、夜は真っ暗だと思うので避けた方が良さそうです。
階段を降りて歩道まで出ると、そこから物件までは通行しやすい平坦な道になっています。歩道も広くてとても歩きやすい道です。緑豊かた並木道と金沢緑地に沿って自然を感じながら歩けるのも嬉しいポイントですね。
駅前階段下からイーストの出入口までは信号がない一直線のアプローチになります。すぐに敷地出入口とエントランスが見えてくると思います。駅からの帰路はだんだんと近づく照明の光でホッとした気持ちになりそうですね。なお、歩道の右側に進むと隣接する金沢緑地内の遊歩道になります。
あっという間にイースト出入口に到着です。このまま直進して繋がる長めのエントランスアプローチは、入居後の満足度を高めてくれそうですね。
夜間の雰囲気はこんな感じです。駅前や物件までの歩道には街灯が設置されているので明るくて安心です。
駅前階段のネックはあるものの(将来的には解消)、坂道が生活の一部のなるようなエリアが多い横浜市内を踏まえると、まっすぐで広々とした平坦なアプローチは魅力的です。小さな子どもと一緒に歩く際や、ご高齢の方も生活しやすいのではないでしょうか。駅からの動線上に買い物施設はありませんが、ビアレヨコハマが近接する立地なので買い物利便性も高いポジションだと思います。
下はイーストのエントランス完成予想CGです。ラウンジ併設の二層吹き抜けのエントランスデザインに心が躍ります。夜の帰路では豊かなガラス面から漏れる照明の灯りがだんだんと近づいてきて、住まう人を優しく迎えてくれそうです。金沢緑地が借景となりつつも、シンボルツリーなど自然豊かで優しい印象のファサードですね。
ウエスト出入口はイースト南側のカーブに沿って進み、横断歩道をわたって北側へ少し進めば到着です。クラシカルなレンガ調タイルと二層吹き抜けのエントランス&併設ラウンジは落ち着きがありシックな印象を受けます。イーストとのデザインに変化をつけ雰囲気を変えてくれているのも良いですね。
建設地の様子
建設地・周辺撮影位置
ここからは建設地と周辺の様子をレポートしていきます。下のマップに撮影位置を落とし込みました。以降で紹介する写真に番号を振っていますので、下記マップと照らし合わせながらご確認頂くとイメージが湧きやすいかと思います。なお、建設地エリアの各ブロック終わりに下記マップへ移動するアンカーリンクを設置しましたのでご活用ください。
※スマホでの閲覧は文字等が小さいと思いますので画像を拡大してご覧いただけると幸いです
イースト 南側
イースト最南部のマンション出入口です。東側には金沢緑地が隣接し敷地との連続性が感じられます。緑地の緑が借景になってきそうですね。
敷地南側は道路に沿ったコーナー形状になっています。E3ゲートの奥にEB棟が建ち手前側がラウンジやエントランス部分になってきます。いびつな敷地形状を上手く活かすことで長めのエントランスアプローチがとれていますね。左側には中学校のグラウンドネットが見えます。
EB棟の足場が組まれていました。エントランスは敷地中ほどに位置し、ラウンジは歩道側につくられます。二層吹抜けでガラス面が豊かなので道を通る人からも目を惹きそうです。コーナー部に沿った外構部には豊かな植栽計画が予定されています。
南側接道越しからの撮影です。EB棟の南東側(E3ゲートを超えたあたり)から写真左に見える街頭あたりまで外構の植栽が続きます。見切れていますが、街頭より左側あたりから提供公園となります。なお、道に沿って電柱が立つので中層階くらいまでは電線が視界にはいってくるでしょう。
イースト・ウエスト間の接道
東西の敷地をつなぐ横断歩道です。 その先に見える角地にイーストの提供公園ができます。北側へ続く道は並木三丁目と二丁目を繋ぐ道になるため交通量はややあります。
上と逆向きのアングルです。横断歩道の先にはウエストの提供公園ができ、その西側にWA棟が建ちます。T字路付近はやや交通量がありますが、北側へ向かう車が多いためウエスト南側の接道は交通量が少なく落ち着いています。
東西敷地の間を通り南北に続く道で並木三丁目から二丁目を繋いでいます。北側には東西南北の通り道となる幸浦交番前交差点があり、人や車の交通が多い道です。東西敷地の角地にできる提供公園は開放的な空間となりそうですね。
完成後のイメージCGです。周辺の街並みは大きく変わりそうですね。存在感あり周辺でも目立ちそうな大規模マンションです。地元の人からは「プライム通り」などと呼ばれる道になるかもしれませんね。
東西敷地間の道路幅員は約20mあります。イースト・ウエストの一体感がありつつも開放感ある空間になるでしょう。なお、写真左側のE1ゲートのか所がイーストの駐車場やバイク出入口になりますが、交差点付近につき出庫や入庫時は注意が必要です。
E1ゲートの先にはEA棟が建ちます。接道越しにWD棟が建ちますが、互いの開口面をややずらしているため真っ正面のお見合いにはなりません。歩道は広々としており余裕があります。マンション外構部の植栽は南側の提供公園まで続くので通る人にも潤いを与えてくれそうですね。
ウエスト東側の歩道も広々としています。バス停の左あたりがメインエントランス出入口で、W2ゲート付近が駐車場出入口です。なお、ウエストの駐車場は別途北側にも設置されます。
駐車場出入り口の先には車寄せが設置され、回廊の奥には平置駐車場になっています。また、車の左側に見える出入口の先にはマルチピットが設けられており、キャンプ道具やレジャー用品のメンテナンスを行える共用スペースがあります。イーストとウエストの共用施設は相互利用可能ですが、カーライフを充実させたい方はウエストを選んだ方がメリットを感じやすそうですね。
イースト 北側
敷地北側の大通り越しからの撮影です。イーストの北西側には交番が隣接しています。心理的にも安心感がありますね。
西側には並木IC(写真奥)、東側には湾岸道路(写真手前側)があるためか交通量が非常に多い通りです。工業エリアが近いのでトラックなどの商業用車両も走っています。
湾岸道路を超えると工業エリアが広がります。住宅エリアとは雰囲気がガラリと変化するのが窺えます。
敷地北側の歩道は南側と比べやや歩道が狭めです(と言っても十分な広さですが)。イーストの自転車出入口があります。
イーストに隣接する金沢緑地です。ご覧の通り湾岸道路まで緑地の幅が広く、工業エリアとの分断がしっかりされています。この金沢緑地に隣接するかたちで東向きとなるEC棟が建ちます。緑地の植栽は高さがあるため上層階でないと前面は被ってくるでしょう。敷地から湾岸道路までは約60m離れているので騒音は気になりませんでした。
先にも述べたとおり金沢緑地の中は遊歩道になっています。こちらの出入口から南へ進むと幸浦駅まで繋がります。緑地は自動散水システムが採用されており、午前0時から午前5時の時間帯はスプリンクラーにより散水されます。植物の生育を図るとともに、塩害等による葉の洗浄が行われているようです。夜中は真っ暗なので通る場面はないと思いますが、通行の時間帯には注意しましょう。
北側交差点
敷地北側の交差点はとくに交通量が多いエリアです。ビアレヨコハマの隣には地下を走る高速道路の換気を行う並木換気所が建っています。ウエストには1スパンだけ北向き住戸がありますが、開口部の先にちょうど換気塔が被ってきます。
交差点付近の18時過ぎ頃の様子です。日中に続き交通量は多いので小さな子どもの一人歩きなどには注意が必要です。
ウエスト 北側
ウエストの北東角地になりWD棟が建ちます。上述の通り交通量が多く交差点前につき車が滞留するエリアでもあります。WD棟は住棟の中でも騒音や排気ガスなどがネックになってきそうなポジションです。デメリットを考慮した価格設定に期待したいところですね。
車の交通量は多いですが人通りは少ない道です。敷地北西側に自転車出入口があるので、WD棟はビアレヨコハマなど北方面へ行く際にはメインエントランスを利用するより動線的に早く行けそうです。
車両ゲートの付近が駐車場入り口になります。交差点近くのため出庫や入庫時は注意が必要です。出庫・入庫ともに左折となるため、行き帰りの方向によっては迂回が必要になるでしょう。
並木歩道橋からみた北側道路の様子です。道路中央を境界に北側(写真左側)が近隣商業地域、南側(写真右側)が第1種住居地域になります。敷地北側には3階建ての戸建てが並びますが、駐車場エリアに隣接するので住戸の前建てになる影響などはありません。
西方向には横須賀横浜道路の並木ICが見えます。なお、湾岸道路側には首都高速の幸浦ICがあります。ICが近接するのでカーアクセスに恵まれた便利な立地ですね。
ウエスト 南側
ウエストの西側には並木三丁目と並木二丁目をつなぐ並木歩道橋が通ります。イド藻公園を起点にWB棟の西側に沿って北側へ続き、ビアレヨコハマ内を貫通して並木二丁目まで繋がっています。
歩道橋へ上がる階段です。下は南北をつなぐ遊歩道になっています。レンガ調で横浜らしさを感じる雰囲気あるデザインですね。
歩道橋から東方向をみた様子です。北側道路に比べて交通量が少なく穏やかで落ち着きのある通りです。ウエスト南側の接道は約20mの幅員があり、道路中央を境界に北側(写真左側)が第1種住居地域で、南側(写真右側)が第1種中高層住居専用地域になります。ウエスト・イーストともに第1種住居地域にあたり高さ制限20mの第4種高度地区に該当します。
ウエストの敷地は東西に長いため、南向き住戸が多くとれるプランニングが実現しています。接道にもゆとりがあるので開放感があり日当たりも良さそうです。
西方向には横浜南税務署が建っています。通りを直進した先に見える緑は長浜公園です。公園を超えたさらに西側は高台となる能見台方面になります。
南側接道の様子です。歩道が広くきれいに整備されています。敷地南西側の接道越しには中学校の体育館があり、スポーツをする生徒の声が聞こえる場面がありましたが、基本的には車通りが少なく落ち着いた印象のエリアです。
WA棟の南東側住戸の前面には中学校舎が建ちますが30m以上離れています。離隔がしっかり確保できているので日当たりがとても良さそうです。高さが低いプールが前面になる住戸もあるので、住戸位置や階によっては前建ての圧迫感が少ない部屋もあります。
接道沿いには電柱・電線が続きます。上階でないと電線と被り、住戸位置によっては電柱とも被ってくるでしょう。前面の被りを避けたい方は住戸位置の要確認をおすすめします。なお、電線をかわせる5階住戸は被る4階と比べて大きな価格差がついています。WA棟の上層階は眺望が抜けてくるので、イーストも含めた全棟の中で最も条件良いポジションになります。
ウエスト 西側
西側の歩道橋の様子です。橋の先に見える白い建物がビアレヨコハマで館内を貫通して並木二丁目に繋がります。交通量が多い北側道路の信号を回避して通行が可能です。
WB棟の低層階は歩道橋を通る人の視線が気になるかもしれませんが、セットバックして建てられるので約15mの離隔を確保できています。交通量ある通りからも離れるので落ち着きのある住棟ポジションだと思います。
ウエスト敷地内の様子です。開放感ある5,000㎡弱の敷地は整形地に近い土地形状です。中でも南西側は交通量が少なく最も落ち着いたポジションと言えるでしょう。
歩道橋の西側には6階建ての旧東芝社員寮が建ちます。開口が東向きとなるため西向きのWB棟とはお見合いになります。WB棟からの眺望は難しく最上階でないと前面は抜けてこないでしょう。なお、東芝は撤退しており現時点では寮テナントを募集中のようです。
WB棟から旧東芝社員寮の離隔は約35mとれているので、日照は確保でき圧迫感はさほどなさそうに感じました。
歩道橋下の様子です。敷地の北西と南西にはメインエントランスと別に出入口があるので、西側に位置する住戸はヨコハマビアレや中学校などへの行き来がスムーズにできます。
建物の特徴
ここからは建物についてランドプランや多彩な共用部を紹介していきます。
ランドプラン
総面積18,400㎡を超える2つの敷地に合計7棟からなる本物件。東西の敷地ならびに各住棟はそれぞれ特徴が異なります。マンション出入口、駐車場や自転車置場の動線、共用施設への動線など、住戸向きの他にも住棟ポジションによりメリット・デメリットが変わってきます。イースト・ウエストの概要と各棟の特徴をまとめたのでライフスタイルや優先度の整理にチェックしてみてください。
※スマホでの閲覧は文字等が小さいと思いますので画像を拡大してご覧いただけると幸いです
敷地の広さは東西で異なりますが、ともに空地率55%超を実現。外構部の植栽や提供公園を配し豊かなランドプランになっています。
ウエストは東西に敷地が長く南向き住戸が多いプランニングです。敷地の北西側と南西側にサブとなる出入口が設けらており、歩道橋を利用すればビアレヨコハマへも信号を渡らず容易にアクセスできます。中学校や小学校への通学もメインエントラスを利用するより西側出入口を利用した方が便利そうです。
イーストは幸浦駅側に位置し、信号なしによる駅までのアプローチの良さが特徴になるでしょう。また、敷地との連続性を感じられる金沢緑地が隣接し、植栽計画や共用部の緑が充実する自然豊かなプランニングになっています。
ウエスト | イースト | |
---|---|---|
敷地面積 | 11,271.52㎡ | 7,139.95㎡ |
建築面積 | 4,977.87㎡ | 3,146.39㎡ |
空地率 | 55.8% | 55.9% |
総戸数 | 310戸 | 199戸 |
配棟計画 | WA棟:南向き WB棟:西向き WC棟:南向き WD棟:東・北向き | EA棟:西南西向き EB棟:南西向き EC棟:東向き |
エレベーター | 9人乗り4基 | 9人乗り3基 |
駐車場 | 153台 ※ (設置率49%) | 102台 (設置率51%) |
自転車置場 | 465台 (設置率150%) | 300台 (設置率150%) |
気になったのは駐車場の台数です。ウエスト・イーストともに駐車場設置率が50%ほどと低めです。シーサイドタウン内の団地は敷地が広く平置き駐車場が充実していますし、鳥浜エリアには設置率100%の自走式駐車場が設置されている大規模マンション(テラス横浜富岡・クレッセント横浜シーサイド)があります。カーシェア設置予定になりますが車利用が多くなるエリアだと考えると設置率の低さは否めません。
カーライフありきで検討される方にとってはネックになると思いますが、本物件の北側道路越しに月極駐車場があるので敷地内駐車場を確保できない時の救済措置となりそうです。
もう一つ気になったのは自転車置場の数です。ウエスト・イーストともに設置率150%になるので、仮に全世帯が使用した場合は2世帯のうち1世帯は1台しか確保できません。ファミリー世帯向けのマンションなので設置率の低さはネックになるのが想定されます。周辺のレジャースポットに自転車で気軽に行けるポジションが本物件のメリットの一つでもあるので残念ポイントですね。
イースト
ざっくりにはなりますがが、イースト各棟の特徴をまとめてみました。
南向きを検討する予算はないけど、日当たりや抜け感を諦めたくない方はEB棟を検討すると合うかもしれません。マンションの顔であり共用部が集積する棟なので生活動線も良く、全体的なバランスがとれた棟だと思います。
居住性の条件面よりも予算を抑えたいならEC棟になってくるでしょうか。住戸の間口が6.3mあり他棟の住戸より30cmほど広めの間取りになっています(一部住戸を除く)。自転車置場・駐車場・ごみ置場への動線も良好です。
EA棟は自転車置場と駐車場への動線が良い棟です。北西側の駐車場出入口を使えばヨコハマビアレ方面への買い物利便も良さそうです。
ウエスト
ウエスト各棟の特徴まとめです。
南向きの日当たりをとるならボリュームゾーンでもあるWA棟かWC棟になってきます。並木中学校向きのWA棟は階数や住戸位置により抜け感もあり最も条件の良い棟になります。その背中に建つWC棟も南向きですが、提供公園側の住戸を除きWA棟が前建てになるため抜け感はありません。ただし、共用部が集積する棟になるので生活動線は良いでしょう。
西向きとなるWB棟の3LDKタイプは73㎡超となり、他棟の3LDKタイプより少し広めのプランニングとなります。住棟の配置的にも静かで落ち着きあるポジションだと思います。また、WB・WA棟においては西側に敷地出入り口があるので歩道橋を利用しやすく、北側のビアレヨコハマや南側の小・中学校へのアクセスがスムーズだと思います。
WD棟は角地に位置しますが車の交通量が多く騒音懸念がネックになってきます。共用施設が集積され、エントランスも近いので生活動線は良さそうです。また、3LDK以上は本物件では希少なワイドスパン住戸になります。
共用部
本物件の魅力の一つでもある多彩な共用部は大規模マンションの醍醐味とも言えます。イーストとウエストの共用施設は相互利用ができ充実したものになっています。小・中規模のマンションや周辺エリアのマンションにはない差別化ポイントにもなってくるでしょう。
東敷地
金沢緑地が隣接しているからなのか、緑や自然を感じられる共用施設が多い印象です。外構部の植栽計画も充実しています。
豊かな緑に寄り添う自然風景をデザインコンセプトとしたブリーズラウンジ。二層吹き抜けの天井まである豊かなガラス面からは外の植栽が眺められます。天井格子や飾り棚の木調デザインと、外の緑の風景が織りなす空間は穏やかで優しい印象を与えてくれそうでですね。
金沢緑地に隣接するグリーンサイドテラスは立地特性が活かされた連続する緑が良いですね!
外に隣接するテラスや金沢緑地の緑を眺めらるグリーンサイドカフェはお洒落な雰囲気です。無人コンビニ「Tuk Tuk」とコーヒーマシンが設置されます。
在宅ワーカーの強い味方、パーソナルブース。扉付きの個室になっているので、オンラインMTGや集中したい時にも便利です。在宅勤務が多い方の中には、個室ワークスペースの有無をマンション選びの条件に入れている方もいるのではないでしょうか。なお、パーソナルブースはウエストにも配置されます。
趣きの異なるゲストルームが2部屋用意されています。周辺には魅力的なレジャースポットが点在するので、大切なゲストや家族を招待するには持ってこいの共用施設ですね。
西敷地
ウエストの共用施設はWC棟とWD棟に集積します。イーストにはない平置駐車場・車寄せ・マルチピットがあるのを踏まえると、カーライフを充実させたい方はウエストを選択した方がメリットを感じられそうです。
レンガ調の石張りタイルと豊かなガラス面からなる二層吹き抜けのラウンジです。高級感とクラシカルな雰囲気があり横浜赤レンガを想起させます。イーストとはまた異なるデザインで素敵ですね。
ウッドデッキが特徴的な開放感あるセンターテラス。中央にある植栽や歩道の並木道によって自然を感じられる空間です。
コミュニティスペースとして活用できるパーティルーム。センターテラスと隣接しているので、窓を開けば開放感ある空間が広がりそうです。
キッズスクエアには世界の絵本をお届けする絵本レンタルサービス「ワールドライブラリー」を採用。窓の外に見えるセンターテラスと隣接しているので、子どもの姿を見ながらテラスで寛げる安心感がありますね。
車寄せから繋がるマルチピットはキャンプ道具やレジャー用品のメンテナンスを行える共用スペースです。ランドリーが併設されているのでレジャー等で汚れた衣類をそのまま洗濯できるのもうれしいですね(もちろん日々の利用もできます)。
おわりに
建設地レポート編いかがでしたでしょうか。大規模マンションらしいスケール感ある建設地でした。
駅からのアプローチが良く金沢緑地隣接の自然を感じられるイースト、ワイドな南面接道と歩道橋の利用で生活利便性が高まりそうなウエスト。東西2つの敷地ではその特徴がそれぞれ異なり、ライフスタイルや好みによって検討する棟や住戸が変わってきます。
駐車場や自転車置場設置数のネックはあるものの、充実した共用施設は日常の生活に彩りを与えてくれ、大規模マンションに住むメリットや入居後の満足度を強く感じられる物件だと感じました。
計画的に整備された美しい街並みや、自然豊かな周辺環境に調和するように建設される全509邸・7棟構成の大規模レジデンス。周辺の街並みを変えるほどのインパクトがありそうで、完成への期待が膨らみます。個人的には完成後に評価が高まりそうなマンションだと思いました。
ここまでお読み頂きありがとうございました。記事を読んで少しでも興味が湧きましたら資料請求をしてみてはいかがでしょうか。
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