川崎市

ザ・パークハウス 宮前平二丁目【ポジション・立地・第1期予定価格】

東急田園都市線「宮前平」駅徒歩3分、全154邸の大規模プロジェクト、ザ・パークハウス 宮前平二丁目(以降では本物件と記載)。人気殺到につきモデルルームの予約が容易にとれない、注目度の高い新築マンションです。宮前平源泉 湯けむりの庄が隣接し、県内屈指の人気校である宮前平中学校を学区とする本物件。多くの人を魅了し、神立地とも称されるのはなぜなのか?その理由を探るべく、建設地と周辺エリアを徹底的にリサーチしたので詳しくレポートしていきます。

  • 宮前平ってどんなエリアなの?
  • 物件ポジションや特徴を知りたいな
  • 話題にはなってるけど立地は何がそんなに良いの?
  • 坂道はきつくないかな...

本記事ではこのような疑問や悩みについてレポートしていきます。

エリアの特徴や相対的なポジション、立地のポイントについて深く掘り下げていきたいと思います。また、現地調査時に確認できた地元の方によるエピソードも紹介しますので、是非チェックしてみてください。

記事の内容

長文レポートになっていますが、下の目次から興味あるか所を選んでお読みいただけますのでご活用ください。

物件概要

物件名ザ・パークハウス 宮前平二丁目
所在地神奈川県川崎市 宮前区宮前平2丁目13番1(地番)
交通東急田園都市線「宮前平」駅 徒歩3分 ※北口
総戸数154戸
構造/規模鉄筋コンクリート造地上7階建
駐車場71台〔機械式69台、平置1台、身障者用平置1台(優先権付住戸対象10台含む)〕
間取り1LDK~3LDK
専有面積59.50㎡~94.19㎡
完成予定日2025年11月中旬(予定)
引渡可能年月2026年1月中旬(予定)
敷地面積6,385.32㎡
分譲後の敷地の権利形態専有面積割合による所有権の共有
管理形態管理組合設立後、三菱地所コミュニティ株式会社に管理委託
用途地域用途地域:第一種中高層住居専用地域/高度地区:第二種高度地区/防火地域:準防火地域
売主三菱地所レジデンス株式会社
施工会社木内建設株式会社東京本店

ポジション

エリアの特徴

多摩丘陵地帯の高台

多摩田園都市開発エリア第1ブロック(梶ヶ谷〜鷺沼)の中心に位置する宮前平は、落ち着きある住宅地として発展してきました。

標高図をみると宮崎台から西側方面にかけて丘陵地が続き、標高が高くなっているのがわかります。青や水色の標高が低い場所は平らな扇状地となり、本物件は尻手黒川道路と梶ヶ谷菅生線の間にはさまれるように高台に位置します。

宮前平駅は宮崎台駅や鷺沼駅と比べて標高が下がりますが、本物件が建設される宮前平2丁目は多摩丘陵の一角となり、エントランス付近で標高約43mの高さがあります(傾斜地につき場所により標高が異なる)。近年は異常気象が多く、ゲリラ豪雨などによる被害が各地で相次いでいますが、水害リスクの低さに期待できるポジションと言えます。

宮前平2丁目アドレス

かんたんにエリアの歴史を確認してみましょう。

  • 1889年
    町村制の施行により宮前(みやさき)村が誕生
  • 1966年
    東急田園都市線が長津田まで開通
    駅北側の台地名が大平(おおだいら)だったことから宮前平駅となる
  • 1972年
    区画整理により宮前平1~3丁目が誕生
  • 1982年
    宅地化が進み高津区から分区して宮前区が誕生
  • 落ち着きのある住宅地として発展し現在に至る

宮前平アドレスは1〜3丁目に分かれるなかで、宮前平2丁目は駅北口に隣接しています。鷺沼への移転は決まっていますが、区役所や警察署など行政の中枢でもあり、マンモス校の宮前平中学校があります。大型商業施設やレジャースポット的な場所はなく、住環境に重きをおいた穏やかな住宅エリアです。

田園都市構想による街づくり

都市利便と自然の融合を理念とし、計画的な街づくりによって生まれた東急多摩田園都市。きれいに整備された街並みは豊かな自然と落ち着きある住環境が魅力です。ここでは田園都市の理想が体現された宮前平の街並みのポイントを3つ紹介します。

計画的に配置された豊かな自然

田園都市の代名詞とも言える並木道。目を奪うような美しい並木は季節によって表情を変え、味わい深い景観を満喫できそうですね。エリアには公園が点在し、自然の潤いが感じられます。

歩車分離による安全性

歩車分離がしっかりとされているので、子どもが多いエリアにおいて安心・安全です。整備された歩道は幅が広く、ベビーカーなども通行しやすくなっています。

踏切なしのスムーズな動線

田園都市線には踏切がありません。安全への配慮だけでなく、線路を越える際の通行もスムーズです。

美しい街並みもさることながら、生活する人のことをよく考えられた、機能的で住みやすい街だと思います。

アクセス

電車アクセス

宮前平駅は各駅停車駅になりますが、渋谷や大手町など都心方面へダイレクトで繋がる便利な路線です。半蔵門線直通のため、日比谷線を除く東京メトロ各線と都営地下鉄に乗り換えが可能。あざみ野よりブルーラインを利用すれば、新横浜や横浜方面へのアクセスも軽快です。

渋谷や二子玉川、たまプラーザ、グランベリーパーク南町田といった、人気スポットが沿線にあるのもうれしいポイントですね。

平均乗降人員は沿線の各駅停車駅において、宮崎台駅についで2番目に乗降人員が多い駅となっています。

平均乗降人員
梶が谷35,653人
宮崎台46,625人
宮前平45,219人
鷺沼58,430人
2023年度:1日あたりの平均乗降人員
※東急電鉄調べ https://www.tokyu.co.jp/railway/data/passengers/

カーアクセス

本物件は車があるとレジャーの幅が広がる、カーアクセスも便利なポジションです。

車を5分ほど走らせれば東名川崎ICがあるので、高速道路の利用がとても便利です。尻手黒川道路沿いはロードサイド店舗が点在し、246号線にも抜けやすい便利な道です。15 〜20分ほどで港北ニュータウンにもアクセスできるので、大型商業施設でのショッピングや食事、映画などを楽しめます。オフの充実度も高まりそうですね。

周辺分譲マンション供給事例

ここからは宮前平駅周辺の供給事例をチェックしていきます。

下のマップおよび一覧は宮前平駅徒歩10分以内で、2004年1月以降に販売された分譲マンションを落とし込んだものです(投資用マンションは除く)。①~㉓は駅北側~㉝は駅南側供給されたマンションとなり、番号の並びは駅徒歩分数が早い順(同分数は分譲開始順)になっています。

※スマホでの閲覧は文字等が小さいので画像を拡大してご覧ください

宮前平周辺は子育て世帯が多いこともあり、平均専有面積70㎡を越えるファミリー向けマンションが大半となるエリアになります。尻手黒川道路を境にアドレスが変わり南側に対して北側の方が供給が多いのがわかります。

北側と南側ではエリアの毛色がやや異なります。標高の高い丘陵地帯で住宅と公共施設を主とする北側に対して、標高の低い南側は扇状地となり、駅周辺と尻手黒川道路沿いは商業色が強いエリアとなります。

リストアップした物件の6割弱は駅徒歩5分以内の物件となり、いわゆる駅近マンションが点在するエリアでもあります(33物件中、19件が該当:北側11件/南側8件)。南側は供給数に対して駅近物件が多く、フラットもしくは緩やかな傾斜のアプローチが多い点も特徴です。

駅近物件は多い一方で、総戸数100戸を越えるのは3物件のみとなり、大規模マンションが少ないエリアです。駅徒歩5分圏内かつ総戸数100戸以上の条件を満たすマンションは、駅南側のザ・パークハウス宮前平(定期借地権)だけとなります。北側エリアにおいては該当する供給実績がなく、駅近×大規模の条件を満たす用地取得のハードルの高さがうかがえます。

なお、マンションブランド別に供給戸数を集計したところ、以下のような結果になりました。

本物件を含めると、エリア全体で1,838戸の供給予定となり、メジャーセブンのみで全体の半分以上を占めています。

物件数ではザ・パークハウスとプラウドが同率トップです、供給戸数ではザ・パークハウスが最も多く、全体の約2割を占めます。三菱地所レジデンスの前身である藤和不動産によって分譲されたグランノア宮前平マスターズテラスを含めると、全体の35%弱が三菱地所グループによる供給となります。

上の一覧表からも駅徒歩3分かつ154戸の規模となる本物件は存在感があります。建物の完成によって、エリア内における三菱カラーが根付くのではないでしょうか。

エリア4物件目のザ・パークハウス

本物件は宮前平において4物件目となるザ・パークハウスです。これまで培ってきた実績と、エリアを熟知したノウハウを持つ三菱地所レジデンス。駅近×大規模によるエリアNo.1マンションとも言える、新たなレジデンスに期待が膨らみます。

ザ・パークハウス 宮前平エルド
2012年1月完成
総戸数83戸/駅徒歩5分

ザ・パークハウス 宮前平レジデンス
2013年11月完成
総戸数39戸/駅徒歩2分

ザ・パークハウス 宮前平
2017年9月完成
総戸数39戸/駅徒歩3分

Xでは宮前平駅周辺のマンションをツリー形式で紹介しています。エリアの傾向やポジション把握としてチェックしてみてください。

立地のポイント

ここからは立地のポイントについて深堀していきます。大きなポイントは次の4点だと考えます。

・駅徒歩3分
・敷地面積6,300㎡超の整形地
・住居専用地域
・南傾斜の高台立地

結論、ここまで好条件が揃った立地は現時点で宮前平エリアにありません。建設地や周辺マンションを歩き回りましたが、声を大にしてスペシャル立地だと言えます。ただし、注意点もあります。以降ではポイントとなる要素を一つずつ紐解いていきます。

駅徒歩3分

直近では2023年に分譲されたブリリア宮前平ヒルサイドが徒歩4分でしたが、宮前平駅を最寄りとする駅徒歩5分以内のマンションを遡ってみると、近年は減少傾向にあります。エリア内には駅近物件が多いものの、駅北側における3分以内の物件はブリリア宮前平とザ・パークハウス 宮前平レジデンスの2物件のみになります。駅徒歩3分となる本物件は希少な新築と言えるでしょう。

敷地面積6,300㎡超の整形地

さらに注目したいのは敷地の広さ、すなわち物件規模です。下の航空写真でもわかるように、6,300㎡を越える広い敷地は周辺に見当たりません。面積縮小傾向にあるご時世において、平均専有面積77㎡を確保。東と南の二面接道によって、ゆとりと開放感を両立するプランニングを実現しています。

駅徒歩3分だけでも価値ある立地ですが、6,300㎡超を有する整形の土地形状という点も本物件の大きな魅力であり、希少価値を高める差別化要素になると感じました。

住居専用地域

本物件は第一種中高層住居専用地域に該当します。一般的に駅周辺は商業系の用途地域が多く、住宅が建てづらいとされていますが、宮前平エリアは駅徒歩5分圏内かつ住居専用地域のマンションが点在します。とくに駅南側の尻手黒川道路を渡った先には多くあります。駅近×住居専用地域だけでは優位性にはなりませんが、本物件も順当に条件をクリアしているという感じでしょうか。

上述した駅距離や敷地規模などの要素とかけ合わせることで、周辺との差別化となるストロングポイントになってきます。いずれにせよ駅近でありながら閑静で落ち着いたポジションは、住環境として大きなメリットになるでしょう。

数字からみる立地の希少性

過去10年間の田園都市線で分譲されたマンションは170物件になります。そのうち駅徒歩3分以内の物件は20物件(全体の約11.8%)となり、その中でも住居専用地域に該当するのは4物件(全体の約2.4%)のみとなります。

該当する4つのマンションは以下になります。

田園都市線×駅徒歩3分×住居専用地域に該当する分譲マンション>
・パークホームズ駒沢ザレジデンス(駅徒歩2分/総戸数50戸/第一種中高層住居専用地域)
・パークホームズ駒沢大学(駅徒歩3分/総戸数35戸/第一種中高層住居専用地域)
・オーベル藤が丘(駅徒歩2分/総戸数51戸/第二種中高層住居専用地域)
ザ・パークハウス 宮前平二丁目(駅徒歩3分/総戸数154戸/第一種中高層住居専用地域)

総戸数100戸以上となる大規模は本物件のみとなります。駅近利便と住環境、ならびに物件規模を兼ね備えた本物件は、田園都市線ユーザーにとって見逃せない新築マンションではないでしょうか。

南傾斜の高台立地

エリア内において、南傾斜となる高台立地は大きなポイントになってきます。駅北口からすぐに坂道となるエリアなので、多くのマンションが高台に建ちますが、南傾斜の立地は多くはありません。

建設地は15mの高さ制限となるため建物自体に高さはありませんが、高台かつ南傾斜の立地特性に加えて、前面は圧迫感の少ない戸建て住宅地となるため、良好な日当たりと開放的な眺望が得られる立地です(条件は住戸によって異なる)。

駅北側ではブリリア宮前平を除いた多くが丘上に建つので、高台かつ南向きのマンションは点在します。南面接道の物件もいくつかありますが、南傾斜で前面が戸建てとなるような好条件は、本物件のほかにザ・パークハウス 宮前平エルドだけで、希少な要素となってきます(エルドの前面は現状空き地なので条件良い)。

約100m弱となるワイドな範囲で南側が接道する点も、他のマンションにはないポイントです。

ちなみに、隣駅の宮崎台ではプラウドシティ宮崎台イーストコート(駅徒歩5分/204戸)が「駅近×大規模×住居専用地域×南向き」の条件を満たす物件になりますが(一部は住居系地域)、南向き住戸は線路沿いに位置するため、住環境の観点では本物件に分があるように感じます(オーケー隣接につき買い物利便では劣る)。

立地の付加価値

ここまで立地のポイントを挙げてきましたが、本物件は宮前平2丁目アドレスにして得られる付加価値があります。下記マップの黄色い枠内にご注目ください。

宮前平2丁目は東側の八幡坂と西側の富士見坂にはさまれる丘上に位置し、高台らしい穏やかな住宅エリアになります。移転予定ではありますが、公共施設が集積する行政の中枢でもあり、並木道や公園による豊かな自然が点在する美しい街並みです。

富士見台小学校から宮前平中学校へと繋がる黄金ルートの小・中学区は物件から徒歩5分と近接し、天然温泉や岩盤浴を楽しめる湯けむりの庄が隣接するポジションは、本物件ならではの付加価値と言えます。学区については付加価値というよりも、メイン要素として考えられる方もいるのではと思うほど人気の学区ですね。

このような色とりどりの生活施設が集まる宮前平2丁目において、本物件は豊かな暮らしを謳歌できる立地ではないでしょうか。

宮前平2丁目の玉座

余談になりますが上のマップを見ながらふと、扇子のかたちが思い浮かびました。各部の名称と構造は下記になるのですが、上のマップと重なり合うものがあるように感じます。

要:扇子面を開く時に骨がバラバラにならないように止める部分
親骨:左右外側の一番太い骨
扇子面:あおぐ時に風を送る部分

宮前平駅(要)を起点に、東西の2つの坂(親骨)に高台立地が支えられ、生活舞台(扇子面)が煽がれると、心地よい風が流れこむようなイメージがふくらみます。センターピン的なポジションとなる本物件は、まさに宮前平2丁目の玉座であるようにも感じます。

と、なにやらマンションポエムのような話になってしまいましたが、マンション好きの妄想人間による個人的感想ですので、鮮やかにスルーしていただければと思います(笑)

防災情報

川崎市によるハザードマップの状況を災害項目ごとに確認しました。赤い印がついた箇所が建設地になります。 

近年各地で相次ぐ自然災害により、防災意識が高まっています。高台に位置する本物件は防災性を備えた立地と言えるでしょう。

土砂災害

該当ありません

洪水

該当ありません

内水

該当ありません

地震

市内全域の支持地盤において、同じ強さのゆれが発生した場合に想定されるゆれ具合は、一部を除きゆれにくいエリア(水色)に該当します。敷地西側の一部比較的ゆれやすいエリア(黄緑色)に該当します。

立地の注意点

良い話ばかりになってしまいましたが、本物件には重大な注意点が1つあります。

見渡すかぎり坂、坂、坂、、、どこへ行くにも坂道が続くのです。

地元の方には言わずもがなですが、灼熱の夏シーズンは猛烈な暑さが、身体的負担を増大させます。雨風きびしい悪天候に見舞われることもあれば、積雪や路面凍結などにより通行が困難な場面も考えられるでしょう。天候などによる日常生活への影響は、平地と比べて事情が変わってくると思います。

なかなかに険しい坂道に囲まれているので、この地で暮らすうえで坂道が生活の一部となるのは、強く認識しておく必要がありそうです。

地元民から学ぶ 坂道ライフの心得

下は建設地東面の接道になります。撮影地点からヒルトップまで約200m。目を見張るような長々とした坂道は、まるでスキージャンプの滑走路のようです。

現地調査時にこの坂道であったエピソードを2つ紹介したいと思います。ぜひ写真を見ながらシーンを想像してみてください。

<エピソード1>

とある8月の昼下がりの話です。4、5才くらいの女の子とお母さんが、この坂道を二人で歩いていました。日傘をさしながら歩くお母さんの後ろには、キックボードを片手にもった女の子が、後を追うように必死に坂を上ります。小さな額からは大粒の汗が滴り落ちていました。

お母さんとの距離が少し離れたように見えたその時、女の子が立ち止まりました。そして、険しい表情をうかべながら、こう言い放ったのです。

「ママ〜、この坂 無理だって〜」

大人でもきつく感じる坂道は、子どもにとって想像以上に大変かもしれませんね。小さな子どもの悲痛ともいえる本音をきき、改めて急な坂道だと認識するワンシーンでした。

<エピソード2>

坂道をさらに進んでいくと、10mほど前方に、買い物袋を両手にもった女性の姿がありました。60才前後のご婦人でしょうか。だんだんと歩くペースが遅くなっていくご婦人。5mほど後ろに近づいたその時です。

突如歩く足をとめ、次の瞬間、手から荷物を放してドサッと地面に置かれました。立ったまま両腕を前にぶらりと下げ、頭は真下にかがむような脱力状態になっています。

思わず安否の声をかけた私に「坂は慣れているんだけどね〜。なにせこの暑さじゃ参ってしまうわね〜」と、汗を浮かべながら苦笑いされるご婦人。すこし休まれた後、再び荷物を手にとり、ご自宅と思われる出入口の方へ歩いていかれました。

誰もが年齢の経過とともに、気力や体力が衰えるのは避けられません。問題なく感じていた坂道も、億劫に感じる時がくるかもしれません。将来の身体的負担も考えながら、物件検討をするのが肝要なエリアだと感じる出来事でした。

<現地調査による学び>

現地調査で体験したエピソードを2つ紹介させて頂きました。

本物件は駅徒歩3分の駅近立地ですが、フラットアプローチとはまた訳が違います。自分にとっては問題に感じない坂も、もしかすると大切な家族にとっては重荷となるかもしれません。天候によるコンディションの変化や、身体的な衰えなど、これまでネックに感じなかった坂道が日常生活に支障をきたす可能性も考えらるでしょう。この地にながく暮らすうえで、坂と上手くつき合うことを見据えた検討が大切かもしれませんね。なお、紹介した2つのエピソードはノンフィクションによるものです。

次項では駅からの徒歩ルートを紹介します。坂の傾斜具合などに注目しながらチェックしてみてください。

駅徒歩ルート

公式サイトで紹介されているルートのほかに、もう1つ別ルートがあります。どちらとも駅徒歩3分の道のりですが、それぞれルートを検証してみたのでレポートしていきたいと思います。

下のマップ内に撮影ポイントを落とし込んでいます。地形断面図では高低差を確認できますので、写真と合わせて動線や傾斜の具合をチェックしてみてください。

各徒歩ルートの終わりに、対象のマップへ移動するアンカーリンクを設置しています。各地形断面図下には高低差を比較するため、別ルートの地形断面図へ移動するアンカーリンクを設置したのでご活用ください。

アンカーリンク

下記のテキストリンクから見たいエリアにジャンプできます。

ルート①:八幡坂経由へ進む

ルート②:富士見坂経由へ進む

ルート①:八幡坂経由

まずは公式サイトでも紹介されている、八幡坂経由のルートから紹介します。

下の図は各地点の標高を表した地形断面図です。横軸は駅からの距離で、縦軸が標高になります。左端の駅を起点に右端の建設地まで駅徒歩3分(約240m)の道のりです。前半は平坦なアプローチで、後半は八幡坂をのぼる坂となります。

ルート②の地形断面図を確認する

駅改札をでて北口へ進むと、横断歩道の先に商業施設が併設するブリリア宮前平が見えます。

テナントは成城石井やトモズをはじめ、クリニック、美容室、金融機関がはいっています。駅からの動線上にあるので利用しやすく便利ですね。

動線上にあるスーパーマーケット

駅から本物件の動線上にあるスーパーマーケットは、成城石井のほかに、東急ストア フードステーションがあります。どちらも広い店舗ではありませんが、仕事帰りの買い物などで使いやすいスーパーマーケットです。

⚫︎東急ストア フードステーション 宮前平駅前店(営業時間:平日 8:00〜23:00/土日祝 9:00〜23:00)

⚫︎成城石井 宮前平店(営業時間:10:00〜22:30)

高所得者層の居住比率を目安に、出店を決めると言われる成城石井。宮前区は年収の高い学区ランキングにおいて、小・中学区ともに県内ナンバー1に輝いています。高級路線のスーパーがあるのにも頷けます。駅南側には店内が広く、価格お安めのいなげや(徒歩5分/約340m)もあるので使い分けができますね。

ブリリア宮前平を右に曲がると、しばらく平坦な道となります。駅付近は標高約30mになりますが、坂を上る本物件のマンション出入口は、ここから13mほど標高が高くなります

八幡坂の入り口です。ここから坂道になりますが、序盤は比較的ゆるやかな傾斜になります。この先にファミリーマートがあるので、買い忘れやちょっとした買い物には便利ですね。

車の交通量は多くありませんが、歩車分離がしっかりされています。歩道の幅は確保され整備された道なので、子どもと並んで歩いたり、ベビーカー利用時も歩きやすい道だと思います。宮前平内科クリニックが入るビルを超えて左折します。

ここから宮前平2丁目の住宅街へ入っていきます。ご覧のとおり急勾配の坂が続きます。道は広いので歩きやすいですが、坂に不慣れな方にはきつく感じるかもしれません。自転車での移動は電動がマストになってくるでしょう。坂の先には建設地が見えます。

建設地に到着です。計測上では約240m・徒歩3分となりますが、短い区間で13mほど標高が上がるため、坂の勾配はきつめに感じます。計測数値以上に体感的な距離を長く感じるかもしれません。建設地は二面接道の開放感と、高台らしい落ち着きのある閑静な住宅エリアです。

帰路ではだんだんと建物が近づいて見えてくるので、安心感とカッコよさに気持ちが高揚しそうですね。豊かな窓面となるGRAREの角から提供公園をはさみ、VISTAが徐々に見えてくる感じでしょうか。これはテンションあがりそうですね!

ルート① マップへ戻る

ルート②:富士見坂経由

続いて富士見坂を経由する別ルートを紹介します。富士見坂は雰囲気がとても良いので、気分に応じてルートを変えてみるのもよいかもしれませんね。

駅からの距離はルート①とほぼ変わらず、駅徒歩3分(約220m)の道のりです。大きな違いは階段利用と、アップダウンがある2点です。

ルート①の地形断面図を確認する

写真は富士見坂の入り口付近になります。ルート①で紹介したブリリア宮前平を左にまがり、建物にそって進みます。

「心臓破りの坂」とも称される富士見坂をのぼった先には、小学区となる富士見台小学校や宮前区役所があります。豊かな緑の並木道は雰囲気がよく、田園都市らしさが感じらます。

ここからは階段通路になります。 地形断面図でもわかるとおり標高が一気にグッと上がります。

ルート②の地形断面図を確認する

階段上からの景色です。正面に見えるのが鷺沼方面で、手前右側の白いマンションがザ・パークハウス 宮前平レジデンスです。一概には言えませんが、上る大変さを考えると、復路より往路の利用が多くなるかもしれませんね。

階段を上がると左手に建設地が見えてきます。

マンション出入口は敷地南東側にあるため、少し坂を下る必要があります。高台立地となるので坂や階段はやむを得ないとしても、アップダウンあるアプローチはややネックに感じるかもしれません。

ルート② マップへ戻る

駅徒歩ルート アンカーリンクへ戻る

第1期予定価格・ランニングコスト

第1期予定価格まとめ

第1期予定価格による平均坪単価です。第1期では条件の良い住戸から販売される予定です。VISTAは角住戸を含める住棟東側の住戸、GLAREは角住戸のみの販売となり、好条件の住戸が平均坪単価を高い水準にひっぱっています。

第1期予定価格まとめ

  • 第1期全体 平均坪単価:約425万円
  • SERENE(南向き/後背棟) 平均坪単価:約400万円
  • VISTA (南向き/前面棟)平均坪単価:約440万円
  • GLARE(東向き) 平均坪単価:約440万円

※第1期を対象に算出したもので、全戸に対する平均坪単価ではありません。

上記は第1期を対象にしたもので、全戸に対する平均坪単価ではありません。次期以降の値付けがどうなるかわかりませんが、値上がりの可能性もゼロではないと思います。第1期より条件劣る住戸でも、1期と同水準もしくはそれ以上の価格設定になるかもしれません。

参考までに宮崎台・宮前平・鷺沼エリアにおいて、直近の分譲事例および販売中の新築マンションをリストアップします。

物件名平均坪単価駅徒歩分数総戸数販売期間
ブリリア宮前平ヒルサイド坪342万円宮前平駅 歩4分73戸2023年4月〜2023年11月
ザ・パークハウス 鷺沼坪347万円鷺沼駅 歩8分105戸2023年10月〜2024年2月
ドレッセ鷺沼レジデンス坪353万円鷺沼駅 歩6分47戸2023年11月〜2024年3月
直近の分譲事例

以下は現在販売中のマンションになります(2024年9月6日時点)。

物件名平均坪単価駅徒歩分数総戸数販売期間
プレミスト宮崎台 RISETERRACE坪370万円前後宮崎台駅 歩7分44戸2024年7月〜
ブリシア宮崎台II坪370万円前後宮崎台駅 歩7分30戸2024年3月〜
リビオ宮崎台レジデンス坪340万円前後宮崎台駅 歩9分30戸2023年10月〜
バ-スシティ・ザ・マーク鷺沼坪320万円前後鷺沼駅 歩12分19戸2024年2月〜
バウス鷺沼Hills坪335万円前後鷺沼駅 歩9分91戸2023年10月〜
新築販売中のマンション(2024年9月6日時点)

本物件の第1期予定価格について、上記を踏まえたざっくりの相場感としては、1年ほど前と比べて1割ほど上昇し、続く高止まりとプレミアム立地により、さらに1割ほど上乗せされた感じでしょうか。

ランニングコスト

以下は月額のランニングコストになります。

管理費はスケールメリットが活かされた良心的な価格設定になっています。共用施設が少ないとはいえ、ディスポーザーや機械式駐車場、計3基のエレベーターがありますし、周辺マンションと比べても、目にやさしい価格設定だと思います(宮前平駅周辺の中古マンションにおける管理費は平均で約220円/㎡前後)。

ランニングコスト

  • 管理費(月額):206円/㎡ ※インターネット利用料含む
  • 修繕積立金(月額):150円/㎡
  • 共視聴設備利用料(月額):250円
  • インターネット利用料(月額):1,350円
  • 駐車場使用料(月額):19,000円〜28,000円
  • 自転車置場使用料(月額):300円〜1,400円 ※屋外と屋内で価格差あり

おわりに

物件ポジションや立地のポイントをメインに書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。

「駅近×大規模×住居専用地域×南傾斜」というフルコースのような立地要素に加え、人気の学区が至近にあり、湯けむりの庄が隣接という強力なプラス要素をあわせ持つ本物件は、エリアにおいて希少価値の高さがうかがえる新築マンションだと思います。

ぐぬぬ、と感じる予定価格は否めません。しかし、「ザ・パークハウス」ブランドによる、宮前平エリアNo.1マンションと言っても過言ではない新築物件は、もはやヨダレものです。

直近で販売された鷺沼物件(坪350万円前後)が、今となっては買いだったと感じられるように、これから分譲予定のたまプラーザ案件を踏まえると(モンスーン跡地は坪550万円前後との情報あり)、高値と感じるのも一時的なものかもしれません。

価格に対する納得感は人それぞれ異なると思いますが、他物件では代替不可能な好条件がそろったスペシャル立地という点は、不変の事実であると言えます。予算と坂道がクリアできれば、早いタイミングで気持ちよく検討を進めるのが吉ではないでしょうか。

次回予定している続編記事では、各駅停車駅のアクセス事情や周辺環境、中古相場についてレポートしたいと思います。

ここまでお読み頂きましてありがとうございました。田園都市線で検討しているけど、予算が合わないという方は下の記事もチェックしてみてください。